『CUBE 一度入ったら、最後』の初日舞台挨拶が10月22日(金)に新宿ピカデリーで行われ、菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、清水康彦監督が登壇した。

今なお全世界でカルト的人気を誇るヴィンチェンゾ・ナタリ監督による映画『CUBE』(1997)。20年以上の時を経て世界初公認リメイクとなった本作は、今なお語り継がれる衝撃的な設定をそのままに、原作をリスペクトしたスリリングで緊迫感みなぎる要素を緻密に張り巡らせた<完全オリジナルストーリー>を展開。主演の菅田将暉をはじめ、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎と日本屈指の名優たちが勢揃い。謎の立方体「CUBE」を舞台に、ヴィンチェンゾ・ナタリ自身もクリエイティブ協力で参加し、作品クオリティの底上げを図った劇薬系密室エンタテインメント。

昨年10月にクランクインした本作だが、「田代くんは映画の撮影から(身長が)10㎝伸びた」と菅田が明かし、杏も「画面を見たら差がすごいと感じられると思う」と共感、さらに菅田は「まーくん(岡田)は毎日ゆで卵を食べてました」と話すなど和気あいあいとした空気で行われた今回の舞台挨拶。

劇中では“CUBE”の中での撮影が多かった本作だが、「囚人服のような服を着ているんですけどしっぽがついてる。拘束するときに両手としっぽの部分をつなげると拘束ができるシステム」と見えないところへのこだわりも明かした。また斎藤は「オリジナルより大きめなんです。閉鎖的なんですけどどこか解放感がある、日本独特の空間になっているのかな」とオリジナル版『CUBE』との細部の違いを語った。

そして舞台挨拶では、米ノースカロライナ州で撮影中の、オリジナル版のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が登壇者にサプライズでリモート生中継で登場。大きなスクリーンに映し出されたナタリ監督は「CUBEのマスターになったような気持ちでいます」と笑いを誘い、「閉じ込めないでください」という菅田に「「もう遅いですよ!みなさんCUBEの中ですから(笑)」返し、笑いに包まれた。

そんなナタリ監督は日本版の本作について「日本という文化をしっかりと踏襲した作品になっているので、特別な映画だと思います」と称賛。「日本は大好きです」というナタリ監督に、菅田が「いつか日本で映画を撮ってくれますか?」と質問すると「日本で撮影することが大きな夢です」と笑顔で返した。

最後に菅田は「コロナのど真ん中の時期で、撮影でしか人に会わないし、撮影で行ったらCUBEに閉じ込められてどんどん追いつめられるという日々だったんですけど、そこから作品が完成して公開できることが本当に嬉しいです。ぜひ楽しんでください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『CUBE 一度入ったら、最後』は2021年10月22日(金)より全国で公開!
監督:清水康彦
出演:菅田将暉、杏、岡田将生、柄本時生、田代輝、山時聡真、斎藤工/吉田鋼太郎
配給:松竹
©2021「CUBE」製作委員会