10月30日(土)より開催される第34回東京国際映画祭の部門や鑑賞作品の選び方を紹介。

昨年とは開催地が六本木から日比谷・銀座・有楽町に変わり、よみうりホールなど大きい会場からレディース・デー発祥の地としても有名なシネスイッチ銀座などのミニシアター系と様々な劇場が使用される。この機会に行ったことがない劇場での上映作品を観るのも楽しみ方のひとつ。

また、映画祭では世界で初めて公開される作品も多くあり、東京国際映画祭のホームページにはワールド・プレミア(世界で初公開される作品)、アジア・プレミア(アジアで初公開される作品)、ジャパン・プレミア(日本で初公開される作品)と記載されているので、そこで決めることもできる。その中には日本での劇場公開が決まっていない作品も多いので、気になる作品は映画祭で観ることをおすすめ。

東京国際映画祭には9つの部門があり、なかには日本のアニメーションや日本の名作を4K修復版にて上映する部門もある。また、Nippon Cinema Now部門では日本の注目作品を過去作から日本初公開作品まで観ることができる。賞が授与される部門もあり、コンペティション部門は審査委員長であるイザベル・ユペールを含む国際審査委員5名により賞が決定される。

コンペティション

2021年1月以降に完成した長編映画を対象に、今年は世界各国・地域の113の国と地域から応募作品の中から、審査を経た15本の作品が期間中上映される。そして、東京グランプリ/東京都知事賞をはじめ各賞がクロージングセレモニーで決定される。また、コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募りもっとも多くの支持を得た1作品が表彰されるため自身が観た作品に投票することができる。

アジアの未来

全作品が世界で初公開を迎える作品となっており、2013年から始まり今年で9年を迎える。長編3本目までのアジア(日本・中東を含む)の新鋭監督の作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門となっている。
そして、最優秀作品には「アジアの未来 作品賞」が贈られる。

ガラ・セクション

本年度より特別招待作品からガラ・セレクションと部門名を変更し、日本公開前の最新作がプレミア上映される。今年の世界の国際映画祭で話題になった作品から国際的に知られる巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画など、映画祭を盛り上げる作品10本が上映される。

ワールド・フォーカス

世界の国際映画祭で注目された話題作、日本での公開がまだ決まっていない最新の作品などを上映。また「ラテンビート映画祭」とのコラボレーションにより、スペインや中南米の秀作も上映される。

チケットは10月23日(土)より 第34回東京国際映画祭公式サイトの各作品ページにて販売中。

【文/片岡由布子】

第34回東京国際映画祭は2021年10月30日(土)~11月8日(月)に日比谷・有楽町・銀座地区で開催!
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