直木賞作家・島本理生の傑作恋愛小説を映画化した『よだかの片想い』が2022年に公開されることが決定した。

主演は元々島本作品のファンであり念願叶っての映画化と主演を務めることになった松井玲奈。共演に『偶然と想像』(21/濱口竜介監督)などの出演作の公開が控える中島歩。本作のメガホンをとるのは、長編映画監督デビュー作の『Dressing Up』(12)で第14回TAMA NEW WAVEのグランプリや第25回日本映画プロフェッショナル大賞 新人監督賞を受賞した新鋭・安川有果。映画は、遅い「初恋」を通して成長する女性の内面を瑞々しく描き、彼女が一歩前に踏み出すその姿は観る人の心をそっと押してくれるはず。恋愛映画だけど、恋愛だけじゃない。様々なものを抱えて日々を生きる全ての人の心に響く作品が完成した。

今回本作に藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、三宅弘城が出演することが発表された。アイコの大学の先輩で、いつも明るくアイコと自然に接し、さりげなく気にかけて恋愛相談にも乗ってくれるお姉さん的存在のミュウ先輩を映画や舞台、テレビドラマ、CM出演など幅広く活躍し、2012年からは韓国にも活動の場を広げている藤井美菜。

アイコの幼馴染で、アイコが登場する本の出版社の編集者である、まりえを演じるのは、長編映画デビュー作『秘密 THE TOP SECRET』(16)で脚光を浴び、その後、主演作『STAR SAND -星砂物語』(17)や『生きてるだけで、愛。』(18)、『コンフィデンスマンJP』シリーズの「ロマンス編」「プリンセス編」(19・20)など話題作への出演が続く織田梨沙。

アイコの事を慕う後輩・原田には、『うみべの女の子』やジョニー・デップと共演した『MINAMATA-ミナマタ-』、11月に公開を控える『スパゲティコード・ラブ』など今年だけで3本の出演作があり、今注目を浴びている青木柚が扮している。アイコの本が映画化されるあたり、その作品の主演を務めることになる女優・城崎美和を、中学校進学と同時に地元のアマチュア劇団に入団し、2016年の出演作『カランコエの花』が第26回レインボーリール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~グランプリをはじめ数々の映画賞を受賞した手島実優が演じる。そして、アイコを優しく見守る大学の研究室の教授・安達役を、「劇団健康」(現:ナイロン100℃)の主要メンバーとして活躍する他、舞台のみならず、映画、ドラマにも幅広く出演する三宅弘城が演じる。

また、本作は10月30日(土)より開催される第34回東京国際映画祭のアジアの未来にてワールドプレミア上映される。

映画『よだかの片想い』は2022年に新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督:安川有果
出演:松井玲奈、中島歩、藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐、三宅弘城
配給:ラビットハウス
©島本理生/集英社 ©2022『わたし達はおとな』製作委員会