直木賞作家・島本理生の傑作恋愛小説を映画化した『よだかの片想い』の場面写真が解禁された。

物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ(松井玲奈)。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃、そのアザをからかわれたことがあり、恋や遊びには消極的になっていた。しかし、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本の映画化の話が進み、友人の編集者・まりえの紹介で、監督の飛坂逢太と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、話をするうちに彼の人柄に惹かれていく。飛坂への片想いを自覚し、不器用に距離を縮めていくアイコ。しかし、飛坂の元恋人の存在、そして飛坂は映画化の実現のために自分に近づいたという疑心暗鬼が、アイコの「恋」と「人生」を大きく変えていくことになる…。監督を務めるのは安川有果。

アイコ(松井玲奈)が「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、本の映画化の話が進み、映画監督である飛坂(中島歩)との距離が縮まっていく2人。その中でも特に印象的な、飛坂の家で寄り添う場面、飛坂がアイコの手をとり走り出す場面、琵琶湖でボートに乗る場面とロマンティックでありながらも初めての恋に苦悩するアイコや、どこか清々しく空に手を伸ばす場面など、一つの映画でさまざまな表情を見せてくれる主人公アイコを含めた場面写真の数々が解禁された。

アイコの恋模様を描くだけではなく、アザを通して人を見てきたアイコの周りには彼女の背中を押してくれる存在がたくさんいる。アイコの幼馴染で、アイコが登場する本の出版社の編集者である、まりえ(織田梨沙)。この本のインタビューをきっかけに、アイコの物語が動き出す。アイコの本が映画化されるあたり、その作品の主演を務めることになる女優・城崎美和(手島実優)。しかし美和と飛坂にはある関係があり…。

アイコの大学院の先輩で、いつも明るくアイコと自然に接し、さりげなく気にかけて恋愛相談にも乗ってくれるお姉さん的存在のミュウ先輩(藤井美菜)やアイコの事を慕う後輩・原田(青木柚)、そして、アイコを優しく見守る大学院の研究室の教授・安達役(三宅弘城)など主要人物の姿も。

『よだかの片想い』は2022年9月16日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督:安川有果
出演:松井玲奈、中島歩、藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐、三宅弘城
配給:ラビットハウス
©島本理生/集英社 ©2022『わたし達はおとな』製作委員会