『聖地X』の韓国式大ヒット祈願イベントが11月13日(土)に都内で行われ、岡田将生、川口春奈、薬丸翔が登壇した。

韓国映画界とる入江悠監督がタッグを組み、前川知大が主宰するイキウメの人気舞台「聖地X」を映画化した本作。『犬鳴村』『樹海村』のプロデュースチームと、『22年目の告白−私が殺人犯です−』『見えない目撃者』等を手掛けるロボットが企画、オール韓国ロケで臨んだ。主人公で小説家志望の山田輝夫役を岡田将生、輝夫の妹・要役を川口春奈が演じる。

物語の舞台となる韓国と劇中ワンシーンへのオマージュも込めて、韓国のシャーマンがヒット祈願を行った今回のイベント。韓国の伝統儀式コサによる異国情緒あふれる珍しいヒット祈願に岡田は「始まった途端に空気が変わりましたし、鮮明に劇中シーンのことを思い出しました」と感激した様子で、川口も「なかなか経験のできないことなので、シャン!とした気持ちになりました。素晴らしい経験」とコメントした。

劇中でシャーマンによるムーダン(祭儀)のシーンに参加した岡田は「空間を支配されるのを目の当たりにして圧倒されました」と回想すると、川口も「圧倒、圧巻。衝撃を受けた最も印象深い場面です」と見どころだと語った。完成版で当該シーンを観た薬丸も「2人が撮影後に『凄かった!』という話をしていたので気になっていたけれど、実際に観て『こんなにたっぷりやっていたんだ!』と驚いた記憶があります」と話した。

岡田と薬丸は約14年ぶりの再共演だが、岡田は「17歳の頃に学園ものの連ドラでご一緒して、こうして映画で一緒に芝居できることが嬉しかった。いい意味で何も変わらず、いい関係性で作れたのが嬉しかった」と再会にしみじみ。薬丸も「衣装合わせの時に久々に会って10分くらい喋ってみて『お互い何も変わらないね!』という話をしました。こんなに変わらないのか、と思うくらい変わっておらず嬉しかった」と岡田の変わらぬ人柄を明かした。

“自身にとってのゲン担ぎは?”という質問に岡田は「クランクインした日からアップするまで、携帯の待ち受け画面を撮影中の台本の写真にしています。それは必ずやっていて、本作の撮影時もそうでした。携帯電話は常に身に着けてよく見るものなので、撮影中の作品に集中できるようにとやり始めました」とルーティンを明かすと、川口はゲン担ぎはしないというが「普段から神社にはお参りをしています。『ここぞ!』という時はあえて気にせず、ルーティンも作りません」と語った。薬丸もルーティンはないというも「ゲン担ぎではないのですが、行きたいお店に行くと閉まっていることが多く、一喜一憂するタイプ」と明かした。

韓国でのオールロケについては「タクシーの運転手さんがとてもフランクで、日本アニメについての話を一時間くらいされた時もありました」と岡田は現地の人たちのフランクさに笑顔。川口は「ただただ楽しくて、食事も美味しい。みんな親切で優しくて幸せな撮影期間でした。食事もお二人(岡田・薬丸)が調べてくれて、私はそれに付いていく感じ。完全に妹キャラでした」と役柄同様に兄・岡田に頼っていたようだ。薬丸は「夕日が日本よりもオレンジ色。日本で見る夕日とは雰囲気が違うので、それが劇中でも異質な空気を醸し出していました」と指摘していた。最後に主演の岡田は「公開日・配信日が近づくにつれて緊張と嬉しさがあります。観た後に大いに期待を裏切ってくれる作品なので、多くの方々に観ていただきたいです」とメッセージを送った。

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『聖地X』は2021年11月19日(金)より劇場&配信同時公開!
監督・脚本:入江悠
出演:岡田将生、川口春奈、渋川清彦、山田真歩、薬丸翔、パク・イヒョン、パク・ソユン、キム・テヒョン、真木よう子、緒形直人
配給:GAGA/朝日新聞社
©2021「聖地X」製作委員会