吉浦康裕監督による長編オリジナルアニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』の土屋太鳳歌う劇中歌「Umbrella」を収めた本編映像が48時間限定で公開された。

吉浦康裕が原作・監督・脚本を務める本作では、大河内一楼が共同脚本を手掛け、漫画家・紀伊カンナがキャラクター原案を担当。さらにJ.C.STAFFがアニメーション制作、島村秀一が総作画監督を務め、高橋諒が音楽を担当する。ボイスキャストには、土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加に加え、興津和幸、小松未可子、日野聡が名を連ねる。学力優秀でスポーツ万能な転校生・シオン役を土屋太鳳、シオンが転校してきたクラスのクラスメイト・サトミ役を福原遥、サトミの幼馴染で電子工作部に所属している研究者顔負けの機械マニアを工藤阿須加が演じる。

今回、公開3週間を記念して、口コミで“泣ける!”と大絶賛の、土屋太鳳演じるシオンがゴッちゃん(CV:興津和幸)とアヤ(CV:小松未可子)へ贈る楽曲シーンの本編映像が48時間限定で公開された。すれ違ってばかりのゴッちゃんとアヤを前にシオンが歌う『Umbrella』について、吉浦監督は「しっとりと歌い上げるバラードに仕上げたかった」と話し、土屋太鳳や⼯藤阿須加は本作の劇中歌の中で一番好きな曲だとも公言。

工藤は「すっと⼼に⼊ってきたのが印象的だった」と他の曲にない安らぎを感じていたと話し、⼟屋もまた「寄り添ってくれる感じがすっと⼊ってきてくれるんだと思います」と話す。まさにシオンというAI<愛>の歌声と共に幸せが広がり、感動を呼んでいる。

レビューサイトでは「Yahoo!映画」で平均4.24点、「映画com」平均4.1点、「Filmarks」平均3.9点(11月18日時点)と引き続き軒並み高評価を獲得している。

劇中歌「Umbrella」本編映像

※2021年11月19日(金)16時より48時間限定公開

朝日新聞 映画評

日本の高校生を主人公に、ディズニープリンセスもののようなミュージカルアニメーションを作れるだろうか。
本作はそんな高いハードルを軽々と超えてみせる。

梶尾真治(作家)コメント

女子高生型AIがクラスにやってくるベタな展開のミュージカルアニメかと思いきや、後半にいたり「おもいで」をキーワードにした予想外な逆転劇に。立派なSFアニメになっていてうれしい驚き。おすすめします。もっと早く観ればよかった!!

上田慎一郎(映画監督)コメント

めっちゃ面白かった!多幸感!SF×ミュージカル×青春で唯一無二の映画に。AI観も最新版にアップデート。こういうAI映画を見たかった!あり得る未来としてのリアリティとフィクションとしての飛躍。素晴らしい。後半サビ展開の応酬で胸がとろとろでした。幸せになりました!

速水螺旋人(漫画家・イラストレーター)コメント

テクノロジーは人類のともだちだ。つきあいも長い。ときどきタチの悪い奴かもしれないが、いまさら別れることなんてできやしない。なら、みんなを幸せにしてくれる最高のともだちでいようじゃないか。一緒に歌だってうたえるよ、これはそういう映画です。

ゆかな(声優)コメント

「アイの歌声を聴かせて」公開おめでとうございます!気づけばイヴの時間から13年…
あの頃よりもっと具体的に想像できる現実になった世界で伝えたいこと。あの頃よりもっともっと、映像や音声があるからこそ出来る表現で。それを私がどれだけ深く受け取れたのかはわかりません。でも、「ゆかな」として「ヒト」として出かけたはずの劇場で、いつしか「アキコ」として観ていた自分に気づきました。アキコがシオンを見守っているような、羨ましがっているような、そして喜んで悲しんで支えて慈しむ…そんな気分で。上映の終わりに、自分以外の反応を感じられるのも劇場の醍醐味です。それぞれの目線それぞれの立場それぞれの感覚で 、思うところのある作品なのかもしれません。しかしそれこそが きっと、監督の触れたかったあなたの心の場所なのだと思います。ぜひ、ココロに触れて、ココロを感じてみてください。

『アイの歌声を聴かせて』は全国で公開中!
原作・監督・脚本:吉浦康裕
声の出演:土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野聡、大原さやか、浜田賢二、津田健次郎、咲妃みゆ、カズレーザー(メイプル超合金)
配給:松竹
©吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会