「TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM」が12月13日(月)に都内で行われ、『シン・ウルトラマン』に出演する斎藤工、樋口真嗣監督、古谷敏が登壇した。

本イベントは、円谷プロの未来、ビジョンを示す作品群を発表するプログラム。円谷プロ史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION」(通称:ツブコン)は 2019年に第1回が開催されて以降、2年に1度の開催を予定していたが、コロナ禍の影響でリアルイベントの開催が中止に。このような時だからこそ「円谷プロの未来」をファンと共有する「特別な場所」を設けようと円谷プロが一丸となって準備を進めてきたのが本イベント。

2021年に公開される映画『シン・ウルトラマン』の発表には、主人公を演じる斎藤工、樋口真嗣監督が登壇した。今回のイベントでは、作品の公開日が2022年5月13日(金)と発表され、新しい予告映像が解禁された。制作が発表されてから約2年。コロナ禍で公開が延期となったことについて樋口監督は「完成しているのに公開ができない映画という枠に入れられてるんですけど、これには大きな誤解があることをここで申し上げたい。まだ出来ていません」とコメント。また、「(制作を)やってもやっても終わらない。公開日までに完成させなきゃいけないため、できればここから逃げ出したい」との発言で笑いを誘う場面も。

今年の1月に公開されたティザーチラシについて、左から神永が所属する組織のマークのピンバッジ、ベーターカプセル、“SINJI KAMINAGA”と主人公の名前が書かれているドッグタッグであることが明らかに。これらは劇中にも使用されている様で、樋口監督は、“神永新二なりきりセット”と表現した。神永新二(かみなが・しんじ)とついに役名が明らかになったことについて斎藤は「『しんじ』という名前も意味のある名前だと思ってます。やっと僕もウルトラマンになる男から脱して名乗れるようになったので少し楽になれます」と役名への思いをあらわにした。

また、今回新たに公開された約18秒間の予告映像では、スペシウム光線のポーズを取るウルトラマンの姿も。斎藤は、「短い映像の中でも様々なヒントを汲み取ってくれる方もたくさんいらっしゃるのではないかなと思います」と待っているファンに向けてコメント。

イベントには特別ゲストとして初代スーツアクターを務めた古谷敏も登場。古谷は「(スーツアクターを務めて)55年経ちました。現場にはウルトラ愛の強いスタッフがたくさんいました。今度の『シン・ウルトラマン』もそういう愛と夢と希望を持たせてくれる作品になっていると思います」とコメント。新しく公開された予告にもあるウルトラマンのポーズについては「必然的にこういうポーズになってしまったんです。全員で喋りながらこの形を作りました」とポーズが出来た経緯を語る場面もあった。

作品に関する情報は未解禁な部分も多いが、樋口監督は「お待たせした甲斐のあるものになるよう頑張っております。このままいくと多くのスタッフの年末年始が無くなる…(と思うが)、僕らは作り続けなければならないのです。なぜなら公開日に皆さんに見ていただくために。そのために私も心を鬼にして頑張っていきたいなと思っております」とコメント。斎藤は「俳優部としては(現時点で)なかなか関わることがないんですけど、僕の中でこの作品はクランクアップして終わりではなく、どこか共存し続けてる感覚があります。もう暫しお待ちいただけたらと思います」とそれぞれ本作品への思いを伝えた。

【写真・文/編集部】

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