ホラージャンルに特化させたフィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」の授賞式が12月26日(日)にEJシアター新宿で行われ、選考委員長の清水崇、選考委員を務めた堀未央奈、FROGMAN、小出祐介(Base Ball Bear)、宇野維正が登壇した。

本賞は令和の新たなホラー作家の発掘・支援を目的に、KADOKAWAと運営委員会パートナーが実施をする日本で初めてのホラージャンルに絞った一般公募のフィルムコンペティション。応募者の年齢・性別・国籍の一切を問わず、大賞受賞者には応募作品のリメイク版、または完全オリジナル新作映画の監督を担い、映画は来年劇場公開を目指す。また、アニメ部門賞も設置。

今回、応募総数104本から「日本ホラー映画大賞」の大賞および各賞が発表。選考委員長・清水崇監督をはじめ、女優・堀未央奈、映像クリエイター・監督・声優のFROGMAN、Base Ball Bear・小出祐介、映画ジャーナリスト・宇野維正ら選考委員が登壇した。

「同業者なので、ほかの監督の作品をあれこれ評価するのはつらいところがあった」と振り返った選考委員長を務めた清水は、「ホラー映画を作っていますし、撮影現場も心得ていますので、ゾッとしたり驚かされることがなくなってしまっている」と言いつつも「ゾッとさせられた」という作品があったことを明かした。

また、選考にあたっては「(選考委員全員が)1番・2番が違いました」と多様な作品が寄せられたことを明かした清水。そんな中で大賞に選ばれた『みなに幸あれ』の下津監督には副賞として、新作長編映画の監督を担う権利が授与されることから「長編映画に挑戦させていただくということで、これが新しいJホラーだと、自分の人生をかけて取り組ませていただければ」とコメントした。

ホラー映画ファンだという堀は「いろんな面で楽しむことができた」と今回の選考への思いを明かし、「ホラーが一番熟す時間帯は深夜の1時2時から朝の4時かなと思ったので、その時間に見させていただいて。日本のホラー映画にないようなグロテスクな描写があるものだったり、人間の心理を突いているものだったり、作品によって色が違って、こんな一日でたくさんの作品を楽しんでいいのかと充実感がすごかった」と振り返った。

その堀に、清水から「グロテスクなの大好きですよね?」と問いかけると「大好きです」と即答。一方で清水自身は「痛いのが苦手で自分の血で失神したことがある」と明かし、「ホラーでも系統が違う」と語った。

受賞作品

大賞『みなに幸あれ』下津優太監督
アニメ部門奨励賞『炬燵』ミナセ宗谷監督
審査員特別賞『父さん』平岡亜紀監督
ニューホープ賞『closet』中野滉人監督
株式会社闇賞『招待』三重野広帆監督
オカルト部賞『傘カラカサ』ヤマモト ケンジ監督
MOVIE WALKER PRESS賞『その音がきこえたら』近藤亮太監督
豆魚雷賞『私にふれたもの』藤岡晋介監督、武田真悟監督

【写真・文/編集部】