舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』が1月7日(金)に東京・紀伊国屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕、先駆けてゲネプロと囲み取材が行われた。

数々の映画・ドラマの原作や題材となり、世代を超えて語り継がれてきた名著『フランケンシュタイン』。この不朽の名作を新たな脚色で舞台化する舞台『フランケンシュタイン-cry for the moon-』。七海ひろきが演じるのは、若き科学者が禁忌を犯した実験で生み出した名もなき【怪物】。人間から虐げられながらも家族の営みに「美しさ」を知り、愛する人と「心」を通わせたいと願う怪物を「儚さ」を漂わせた斬新なビジュアルで体現。舞台をはじめ声優や歌手など多方面で活躍する七海ひろきが演じる、既存のイメージを覆すような「麗しい怪物像」の誕生をお見逃しなく。怪物の創造主で若き科学者【ビクター・フランケンシュタイン】には舞台『魔界転生』やドラマ「アンラッキーガール!」など出演作が相次ぐ岐洲匠。

怪物と心を通わせる盲目の娘【アガサ】に、元宝塚歌劇団雪組・男役スターの彩凪翔が退団後初となる女性役に挑む。そして脇を固めるのは舞台を中心に活躍する演技派キャストたち。ジャスティーヌを裁く【判事】やアガサの兄【フェリクス】など一人多役を演じる蒼木陣。知的障害があるビクターの弟【ウィル】ほか一人多役を演じる佐藤信長。ビクターの婚約者【リズ】とフェリクスの新妻【サフィ】の二役に挑む横山結衣。フランケンシュタイン家に仕える召使い【ジャスティーヌ】を演じる北村由海。アガサたちの祖父【ラセー】を演じる永田耕一。さらに岡本貴也による脚本と錦織一清が手掛ける演出によって彩られ、不朽の名作が鮮やかにステージに蘇る。

ゲネプロ後に行われた囲み取材には、七海ひろき、岐洲匠、彩凪翔、蒼木陣、佐藤信長、横山結衣、北村由海、永田耕一が登壇した。七海は「2022年初めての作品ということで気合を入れてスタートしたい。初日を迎えられることが嬉しいです」と挨拶し、「作品を通して愛の形をお届けできたらいいなと」とコメント。岐洲は「自分の見たことがない姿をたくさん引っ張り出してくれた」と共演者に感謝の気持ちを口にした。

彩凪は「緊張もあるんですけど、一生懸命みんなで作ってきた作品を、なるべくたくさんの方に見て欲しい」と笑顔を見せ「いろんなことへの挑戦がこの作品に詰め込まれているので、公演をやりながらも成長していけたら」と決意を語った。横山は「手が震えるくらい今日も緊張していたんですけど、精一杯自分にできることをがんばりたい」とそれぞれが本作に対しての意気込みを語った。

演出を手掛ける錦織一清からは「たくさん声をかけていただいた」という佐藤。七海も「観客のように笑ってくださる」と明かし、「印象に残っているのは『心から動くことによってそぎ落とされていく。最初はいろんな動きをして表現しようとするんですけど、だんだん無駄な動きがなくなって伝えていくようになる』とおっしゃってくださった」と振り返った。

AKB48を卒業後、初の舞台出演となる横山は「いいスタートになれたらという気持ちもありますし、素敵なカンパニーで素敵な舞台を届けるとお約束できるので、いっぱい期待してきてくれたらいいなと思います!」と元気よく本作にかける思いを語った。

また、七海は「今回の公演は私にとっても挑戦もあり。お芝居は、一人ではなくみんなで空気を作っていくのが最高に楽しい、やりがいを感じるものだと思っています。お客様がいらっしゃることで、その日の舞台が全然変わっていくんです。最高のものをお届けできるように、精一杯がんばっていきたいと思っています。決して損はさせません!言い切ってしまった(笑)よろしくお願いします」とメッセージをお送った。

【写真・文/編集部】

舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」

【東京公演】2022年1月7日(金)~1月16日(日)紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
【大阪公演】2022年1月20日(木)~1月23日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
演出:錦織一清
出演:七海ひろき、岐洲匠、彩凪翔/蒼木陣、佐藤信長、横山結衣、北村由海/永田耕一
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