映画『血ぃともだち』が押井守監督の舞台挨拶付きで1日限りの特別上映されることが決定した。

舞台は私立来栖学園高校の献血部。そこには血が抜かれる快楽に魅せられた、マキ(唐田えりか)・仁子(尾碕真花)・ナミ(日比美思)・カオル(天野菜月)の4人が集まっていた。ある日、マキは献血ルームで黒づくめの美少女・マイ(牧野仁菜)と出会う。看護師たちを相手に大暴れして気を失ったマイを、マキは思わず献血部の部室へ運びこむ。するとマイは衝撃の事実を口にする。彼女は人間を襲うことができない、落ちこぼれヴァンパイアだったのだ。儚げなマイの表情に胸打たれたマキたちは、献血がわりに自分たちの血でマイを養うことを決意するが…。

2020年に立ち上がった本広克行監督、押井守監督、小中和哉監督、上田慎一郎監督が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」は日本映画界に多大な影響を与えた通称ATGこと日本アート・シアター・ギルドに着想を得て発起した、監督の作家性を最大限に活かす“監督絶対主義”で映画を制作する映画レーベル。第1弾の本広克行監督『ビューティフルドリーマー』が2020年11月、第2弾の小中和哉監督『星空のむこうの国』が2021年7月、そして『カメラを止めるな!』で一躍トップクリエイターに躍り出た上田慎一郎監督が構想10年を経て映画化した『ポプラン』が2022年1月14日(金)に第3弾作品として公開された。

世界的な映像作家として活躍する押井守監督の最新作である本作『血ぃともだち』は、2020年4月に公開を予定していたが、緊急事態宣言の発出に伴い延期が決まり、4度の延期の末に“お蔵入り”寸前となっていた。そんな中で、劇場で観たいというファンのために1回限りのイベント上映が決定した。

私立来栖学園高校の献血部の部長・渡部マキ役に『寝ても覚めても』、『ラブ×ドック』、『覚悟はいいかそこの女子。』(18)の唐田えりか、姉御肌でザバザバした献血部員の墨田仁子役に『ちはやふる~結び~ 』(18)、『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』(20)の尾碕真花、天真爛漫な献血部員・紺野カオル役に『氷菓』(17)の天野菜月、クールな献血部のメンバー・雲天ナミ役に『咲 Saki 阿知賀編 episode of side-A』(18)、『町田くんの世界』(19)の日比美思。献血部のマキに救われる美少女吸血鬼は名門・トランシルヴァニア一族の末裔で、実は年齢は200歳くらいのマイ・ヴラド・トランシルヴァニア役は牧野仁菜。そして押井組の常連の松本圭未、筧利夫、スタジオ・ジブリの鈴木敏夫、ゲスト出演で松井玲奈など個性豊かな出演者が作品を彩る。

そして今回、映画『血ぃともだち』が押井守監督の舞台挨拶付きで特別上映されることが決定した。今回は特別に押井守監督が企画に携わったアニメーション映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』が同時上映される。

押井守監督コメント

普段の私の映画と違い、これまで投げたことのない直球で撮った映画であると同時に、これまでになく苦戦した映画でもあります。ワークショップから始めて2ヶ月間、若い演者たちとじっくりつきあってみて、映画制作が意外性に満ちた冒険であることをあらためて痛感しました。撮影からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、公開されるまで完成しないのが映画ですから、こうして皆さまにお届けすることができて、この作品にようやく決着がつきます。その機会を与えて下さったテアトル新宿さんには感謝の一言です。

押井守監督

イベント詳細

上映作品:
『血ぃともだち』(上映時間:80分)
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(上映時間:48分、Blu-ray上映)
会場:
テアトル新宿(東京都新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F)
舞台挨拶日時:2022年2月5日(土)20:00の回 上映前登壇
登壇者:押井守監督
※登壇者は変更になる可能性がある。
チケット:2,500円(税込/全席指定) 
※特別興行のため各種割引サービスは適用外。
劇場WEB販売:1月21日(金)19:00より発売
チケット販売ページ: こちら
劇場窓口販売:1月22日(土)劇場オープン時より
※インターネット販売で残席がある場合のみ販売。

予告編

映画『血ぃともだち』
原作・監督:押井守
出演:唐田えりか、尾碕真花、天野菜月、日比美思
牧野仁菜、松本圭未、松井玲奈(ゲスト出演)、筧利夫
©八八耗/映画「血ぃともだち」製作委員会