イカサマも殺しも何でもありな騙し合いゲームが開幕する―映画『嘘喰い』のオープニングシーンを収めた本編映像が解禁された。

迫稔雄作のシリーズ累計880万部突破のギャンブル漫画「嘘喰い」。2006年から2017年まで集英社ヤングジャンプで連載されコミックスは49巻まで発売された伝説の漫画を映画化した本作。監督は、1998年公開の映画『リング』が社会現象になりジャパニーズホラーの名手・中田秀夫。近年も『スマホを落としただけなのに』(2018)、『事故物件 怖い間取り』(2020)と緊張感MAXの恐怖体験を送り出している。通称「嘘喰い」と呼ばれる天才ギャンブラー主人公・斑目貘を演じるのは横浜流星。横浜演じる天才ギャンブラー・貘に偶然出会い、人生が一変する青年・梶隆臣を佐野勇斗が演じる。

今回、国家をも凌ぐ支配力を誇る闇ギャンブル倶楽部“賭郎”の頂点・お屋形様こと切間創一(櫻井海音)との一世一代の大勝負に貘が挑む、本編オープニングシーンが解禁された。壮大な空撮から始まる本作のオープニングシーン。1時間以内に飛行機が上空を飛ぶか否かを賭ける[航空機制圧バトル]の貘の提案に、一切表情を崩さずルービックキューブを弄ぶお屋形様。カリカリ梅をかじり、勝利を確信していた貘だったが…賭郎の恐ろしさを知ることになる。巨額の資金が動く裏では、ゲームのためならば人命をも厭わない騙し合いが繰り広げられ、ラストは貘に銃口を向けられる…。果たして貘を待ち受ける運命とは?非情な嘘喰いの世界観に一気に引き込まれてしまう映像だ。

メイキング写真

スタッフにとっても、キャストたちにとっても、物語を作っていきやすいように、物語の順を追ってなるべく撮影していた本作だったが、斑目貘とお屋形様のふたりが対峙するこの「航空機制圧バトル」は後半に撮影された。撮影場所は、芝浦の有名なヘリポート。撮影前から綿密な美術の打合せを経て、撮影当日は朝イチから“賭郎”のセットを組んで臨んだ。この壮大なオープニングについて中田秀夫監督は「全員がこの作品を理解した上での撮影、横浜さんも櫻井さんも、キャラクターがどういう意味合いで戦うのかを理解しています。吹き曝しのビルの屋上で、明け方までやるぞという意気込みで臨みましたが、とてもスムーズで深夜1時前に終わりました」と振り返る。

また空撮については「いま空撮と言えばドローン撮影が多いんですが、撮影区域に制限があり、ビル風があるため、ヘリコプターで撮影をしました。お台場からレインボーブリッジを通って目的のビルに行く。操縦士の方がとても素晴らしく、4~5回撮影をした後、東京上空の絵も撮影し、メインタイトルバックに使いました。ドローン全盛期の時代に、ドローンがいけないエリアで、また違う味わいの空撮ができたと思います」とこだわりを語っている。

さらに中田監督は続けて「見どころの一つとしては、貘とお屋形様の対決はもちろんですが、夜行妃古壱を演じた村上弘明さんです。村上さんが僕にとって、理想的な夜行さんを演じてくれています。普段村上さんは温かみのある方で、現場を和ますコミカルな人なんですが、立会人としてクールそのもの。貘とお屋形様の対決の裏では、人が容赦なく死んでいき、温度感ゼロの非情に貘を導いていく。人間味をすっと消しているんです」とコメント。主人公・貘、最大の強敵・お屋形様、そして立会人が一堂に会するこのオープニングシーンが『嘘食い』の世界観を決定づけている。

本編映像

『嘘喰い』は全国で公開中!
監督:中田秀夫
出演:横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、櫻井海音、村上弘明、三浦翔平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©迫稔雄/集英社 ©2022映画「嘘喰い」製作委員会