チャン・イーモウ監督最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の予告編が解禁された。

2021年トロント国際映画祭に正式出品され話題となった本作は、監督自身が長年映画化を熱望していた企画で、チャン・イーモウ監督の確かな“映画への愛”が流れる。かつて手掛けた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。主人公の逃亡者を演じるのはチャン・イー。そしてチャン・イー演じる逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女・リウの娘を、本作がデビュー作となるリウ・ハオツンが演じる。さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集めるファン電影にはファン・ウェイ。

今回解禁された日本版予告編は、「映画を愛する全ての人に捧げる作品だ」というチャン・イーモウ監督の言葉から始まり、「映画は終わったのか?次はどこで観れる?」と尋ね、慌てて広大な砂漠の中を黙々と進む男の姿が映し出される。たどり着いた村では、村人総出で映画が来るのを心待ちにしており、「映画の上映は、この辺りじゃ一大事だ。数か月に一度の夜を、皆心待ちにしてる」と映画館の責任者・ファン。しかし運搬途中の不手際で、膨大な量のフィルムがむき出しで地面にばらまかれ汚れてしまい上映不可能な状態になってしまう。

その傍らで「俺の娘が出てる」と22号のニュースフィルムの缶を手に取る男。実はそこに1秒映っているという娘の姿を見るために収容所から逃亡した囚人だった。 一方、男はそのフィルム缶を盗もうとした小汚い子供を捕まえる。名を問うが「ないよ。親がいないから」という少女は幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとしていた。そしてファン電影は、男や村人と共にフィルムを手洗いで洗浄し上映にむけて奔走する。

文化大革命の混沌とした時代にあった中国で、映画に熱狂する市井の人々、そしてフィルムを巡る様々な切なる思いが描かれ、観客に改めて映画の持つ力を問いかけるだろう。まさにチャン・イーモウ監督の映画への愛と希望あふれる本作への期待が高まる予告編となっている。

予告編

『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』は2022年5月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督・脚本:チャン・イーモウ
出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ
配給:ツイン
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