荒木哲郎監督×WIT STUDIOによるオリジナルアニメ映画『バブル』のスペシャル映像「“Making of バブル”〈ストーリー編〉」が解禁された。

本作の舞台は世界に降り注いだ泡〈バブル〉で重力が壊れた東京。ライフラインが閉ざされた東京は一部の若者たちの遊び場となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めるヒビキが重力が歪む海へ落下。突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救った。そして、2人にだけ特別な音が聞こえた…。監督・荒木哲郎、脚本・虚淵玄、キャラクターデザイン原案・小畑健、音楽・澤野弘之ら最高峰のクリエイターが集結。主人公・ヒビキ役に志尊淳、共演に宮野真守、梶裕貴、畠中祐ら荒木組の作品で主演を務めてきた人気実力派声優たちが出演する。

本作の誕生秘話をスタッフ・キャストのインタビュー、メイキング映像を交えて紐解く「“Making of バブル”」が本日4月13日(水)から劇場公開日に向けて5週連続で公開される。今回、その第一弾として、本作のメガホンをとった荒木哲郎監督と『君の名は。』(16)や『天気の子』(19)、『竜とそばかすの姫』(21)といった作品を手掛け、本作の企画・プロデューサーを務める川村元気によるスペシャル対談を収録した「ストーリー編」が解禁された。

本映像では、映画『バブル』の仕掛け人の2人である荒木監督と川村が本作の誕生秘話を明かしている。完全オリジナルストーリーで映画を作る全てのきっかけは、荒木監督が川村へ一緒に映画を作ってほしいとアプローチをしたところから始まった。「“より多くの人に向けた映画を作る”その時に必要なものを知っている人に教えを請いたかった」と荒木監督は語り、川村は「荒木監督の『進撃の巨人』を拝見していて、いつか一緒に映画を作ってみたいという気持ちがあって、オリジナルストーリーなのでどういうアイデア、テーマで作ろうかを半年間くらい話し合いました」と当時を振り返っている。

そんな中、荒木監督が書いた1枚の画が、物語の重要な手がかりとなったと語っている。「膨大なプロットの中に、“機械化されたにんぎょ姫が沈んだ東京のビルの上に座っているスケッチ”をみて、にんぎょ姫をモチーフにしたオリジナルストーリーが面白いんじゃないかと思って物語が動いていきました」と川村は物語の起源を語っており、全てのきっかけとなった荒木監督によるスケッチ画像が本邦初披露となった。

そして、出来上がったプロットをさらに膨らませるため、荒木監督のもとに、最高峰のクリエイター達が集結した。その内の1人、「魔法少女まどか★マギカ」や「PSYCHO-PASS サイコパス」の脚本を手掛ける虚淵玄。川村は虚淵について「僕は『魔法少女まどか★マギカ』がものすごく好きで、“こういう作家がいるんだな”と衝撃を受けました。いちファンとして一緒に仕事してみたかった」と当時の衝撃とともに語っている。荒木監督は「10年前の作品『ギルティクラウン』(11)でお手伝いいただいて、その時に“この人は本当にすごいな”と思いました。本作を作る際に“シャボン玉の地球外生命体”という設定を入れてくれたのは虚淵さんです。そういったSF要素を大きく入れて再構成していただきました」と作品の重要な設定を構築したことを明かした。

さらに、キャラクターデザイン原案として「バクマン。」(15)や「DEATH NOTE」(06)、「ヒカルの碁」(03)を手掛ける小畑健について、川村は「メジャー感もありながらカルチャー感もあり、映画にその漫画の良さが入らないかな?とずっと思っていてオファーしたところ、はじめは『忙しいから無理かも』と言われました。」と一度は望みが潰えたかと思われたところに、プロットを読んだ小畑から『やっぱりやりたい』と再度連絡があり、川村はガッツポーズをしたと言う。「今回、”荒木監督に関わってきたクリエイターが集結したフェス”にしたいと思っていたので、本当に大好きな人で集まって映画を作ったらどうなるのか、この作品のポイントになりました」と川村ならではの考えを語った。

“Making of バブル”〈ストーリー編〉映像

『バブル』劇場版は2022年5月13日(金)より全国で公開、Netflix版は4月28日(木)より全世界で配信!
監督:荒木哲郎
声の出演:志尊淳、りりあ。、宮野真守、梶裕貴、畠中祐、千本木彩花、逢坂良太、井上麻里奈、三木眞一郎/広瀬アリス
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022「バブル」製作委員会