80年代の長崎を舞台に少年の冒険と家族の<ひと夏>を描く新たな愛の物語『サバカン SABAKAN』の本予告映像と本ビジュアルが解禁された。

1986年の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険にでることになった2人の少年の友情、それぞれの家族との愛情の日々を描く、<ひと夏>のみずみずしい物語を描く本作。コロナ禍の中で社会の分断が進む中、80年代という時代を通して映し出される、貧しさの中にある人の温かさと優しさに触れる作品として、すべての大人たちの魂を揺さぶる「あの頃の僕たちに背中を押される」物語。番家一路を主演に、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、そして草彅剛が出演する。監督・脚本は、本作が映画初監督となる金沢知樹。

今回解禁された本ビジュアルは、本編に登場する「子供時代の友達との思い出」である「サバの味噌煮の缶詰」がモチーフ。上の缶詰では「1980年代の子供時代(番家)」を、下の缶詰では「大人になった今」の主人公・久田(草彅)が子供時代を懐かしむかのように見上げる構図となっている。1980年代の缶詰では、主人公の久田(番家と友達の竹本(原田)が自転車に乗り、母ちゃん(尾野)は小言を言いながら追いかけ、父ちゃん(竹原)はノリで追いかけている。キャラクターたちの表情に個性とユーモアが溢れ、「缶詰から想い出が飛び出してくる“あの頃”に誘われるような」楽しさが漂うビジュアルとなっている。

併せて解禁された予告映像では、ORANGE RANGEの大ヒット曲「キズナ」をANCHORが編曲、さらにりりあ。の涙腺を刺激するピュアな歌声が盛り上げる。音楽はベテランの大島ミチルが手掛け物語を奥深いものにしている。空と海に囲まれた長崎の美しいロケーションと煌めく夏が、観る者を懐かしく包み込み、“すべての人の子供時代”の記憶を呼び覚ます胸を熱くする映像に仕上がっている。

本予告映像

ANCHOR(「キズナ」編曲)コメント

主題歌を担当させていただきましたANCHORと申します。
初めて作品の詳細を伺った際、自分の生まれ育った故郷の田園風景を思い浮かべました。
学生時代、その景色の中でMDウォークマンから流していたORANGE RANGEさんの楽曲「キズナ」をカバーさせていただけて大変光栄であると同時に、制作中はまるで作品の中に迷い込んだような不思議なノスタルジーに包まれました。
大人になった今、まさに憧憬と呼ぶに相応しい夏の1ページを、りりあ。さんの歌と私の音、そして変わらない名曲と共に楽しんでいただけましたら幸いです。

りりあ。(「キズナ」歌唱)コメント

金沢監督からオレンジレンジさんの「キズナ」を主題歌として歌って欲しいとお話をいただいた時は私で良いのかと戸惑いました。
監督から「キズナ」への熱いこだわりをお聞きして、この素晴らしい作品が完成した時に私の歌声で幕を閉じる事がとても光栄で「やらせていただきたいです。」とお返事しました。
この作品はとにかく観て!の一言です!後悔しないと思うので是非観ていただきたいです。

大島ミチル(音楽)コメント

映画「サバカン」の作曲は金沢監督が私の音楽の「風笛」が大好きとのことでお話をいただきました。監督はとても穏やかで、でも音楽のイメージを明確に持っていらっしゃいました。映像を最初に見た時、長崎出身の私はその懐かしい風景や言葉に湿度を感じました。春や秋は少し生暖かく、夏はセミの鳴き声とジリジリした暑さ、冬場は底冷えではない寒さ・・・この映像は記憶であり、優しさでもあります。私の中では故郷の家族、友達はいつも温かくそこにあって遠くから見守ってくれる存在です。その甘酸っぱく、ほろ苦くかつ包み込むような思い出を今の心と重ねて作曲をしました。素敵な映像と役者さんたちと一緒に音楽も楽しんでくださると嬉しいです。

『サバカン SABAKAN』は2022年8月19日(金)より全国で公開!
監督:金沢知樹
出演:番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、村川絵梨、福地桃子、ゴリけん、八村倫太郎(WATWING)、茅島みずき、篠原 篤、泉澤祐希、貫地谷しほり、草彅剛、岩松了
配給:キノフィルムズ
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