『野球部に花束を』の先行上映会舞台挨拶が7月12日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、三浦健人、小沢仁志、高嶋政宏、飯塚健監督が登壇した。

主人公・黒田鉄平を演じるのは、『天気の子』主人公・森嶋帆高役を2000人の中からオーディションで勝ち取り、舞台「千と千尋の神隠し」でハクを演じたことでも話題となっている醍醐虎汰朗。チームメイト・桧垣主圭役には黒羽麻璃央が演じる。さらに、どう見ても堅気に見えない、コンプライアンス全無視の野球部の監督である原田監督には髙嶋政宏が演じている。監督・脚本は飯塚健。

歓声の中、舞台に呼び込まれた黒羽は「高校野球をケガが理由で出来なかった人間ですので、こうしてお芝居として作品で高校野球に携わることができて本当に嬉しく思います」と挨拶した。小沢は「俺、出てた?」と、苦笑いした様子を見せながらも「探してもらったらいいと思います」と笑いを誘った。

本作に主演として出演している醍醐は、いまの心境を「まだ映画が上映前なので、映画の話ができないのは残念ですけど、みなさまの前でお披露目できるのは幸せな気持ちで、僕の中でも大切な一日だと思います」と笑顔を浮かべた。

撮影時の思い出について話題が盛り上がり、坊主姿について問われた三浦は「まったく緊張もしなかった」と明かし、醍醐は「学生の頃だったら、女の子にモテなくなっちゃうから坊主にするの嫌だなと思っていたかもしれないけど、20歳超えてから外見にこだわりを持たなくなりました」と告白した。

本作が50代最後の作品となった小沢は「台本送られてきてなくて、自分が出るところ抜粋して、自分どこで何やるんだろう?」と当初は困惑していた様子だが「現場行って監督に”ここで、こうやってください!“みたいな感じだった。終いには“学生服に着替えてくれ”と言われ、え?ってなって。よりによって今まで詰襟を着ていて、ブレザー着るの初めてでさ(笑)もういい加減にしてほしいよね」と笑いを誘った。

高嶋、小沢といった強面の2人との共演について問われた醍醐は「顔のインパクトがお強いので、こっちから顔色伺ってしまうというか、怒られないかなと思いながら話しかけた記憶はあります」と当時を振り返った。

最後に醍醐は「90分の映画の中で、どこかしらでみなさんを笑顔にできるような作品になっていると思います。観終わったあとに、上を向いて映画館を出てくれたら嬉しいです」と願いを込め、舞台挨拶の幕を閉じた。

【写真・文/蔭山勝也】

『野球部に花束を』は2022年8月11日(木・祝)より全国で公開!
監督・脚本:飯塚健
出演:醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、駒木根隆介、市川知宏、三浦健人/里崎智也(野球解説者)、小沢仁志/髙嶋政宏
配給:日活
©2022「野球部に花束を」製作委員会