平庫ワカのコミックをタナダユキ監督が映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』の予告編と場面写真が解禁された。

原作は、2019年にWEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載され、今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者をその世界に引き込んだ。映画では、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコの物語が誕生した。 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに―。

今回、本作の予告編が解禁された。シイノ(永野芽郁)の鋭い視線の先には親友の遺骨が…。映像はマリコ(奈緒)を学生時代から虐待し続けた父親(尾美としのり)から遺骨を強奪し、大絶叫、包丁を突きつける怒涛の展開からはじまる。「シイちゃんとずっと一緒にいる」と笑顔ながらも、顔の傷跡が痛々しいマリコとの思い出を胸に、「今度こそ私が助ける」とマリコの遺骨を抱え、シイノは走り出す。マリコの「私ぶっ壊れてるの」の言葉をはじめとして、2人の過去が思い出され、ひとり取り残されてしまったシイノが押し潰されそうになる中、シイノが思い出したのは「ねぇねぇ、シイちゃん、行ってみたいね。」と“まりがおか岬”のポスターを笑顔で指差すマリコの姿だった。

牛丼をたいらげ、「だから行こう、ふたりで」と優しく笑いかけるシイノ。シイノにとって“たったひとりの友”であるマリコのための道中は前途多難で、ひったくりにあい、さらに、マキオ(窪田正孝)に怒鳴る姿も。「アタシ、何度もあの子のことめんどくせぇって」と思いながらも、「私には正直あんたしかいなかった」と語りかけるシイノの思いとは―。「あんたがいない世界で、どうやって生きようか。」、マリコという魂の片割れを突然失ったシイノが喪失感、怒り、悔しさ、さまざまな感情を抱え、マリコに投げかける「死んでちゃ分かんないだろ」。シイノの旅はどんな結末を迎えるのか、切なさを感じさせ、期待が高まる予告編となっている。

予告映像

『マイ・ブロークン・マリコ』は2022年9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会