平庫ワカのコミックをタナダユキ監督が映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』の特別映像が解禁された。

原作は、2019年にWEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載され、今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者をその世界に引き込んだ。映画では、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコの物語が誕生した。 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに―。

今回解禁された特別映像では、主人公シイノを演じた永野が、「オファーを受けた時の心境」や「役作り」、「シイノ役を演じて」、「完成した映画を観て」、「映画公開に向けて」と作品への想いを明かしている。

初めて原作を読み、原作に惚れ込んだ永野は、オファーを受け「めっちゃやりたいけど、めっちゃやりたくない」という“初めての感覚”を吐露。永野のイメージとは異なるシイノに役作りに関しても、「クランクインする3、4ヶ月前から喫煙者になった」と告白。さらに「(原作でシイノが履き潰しているという)マーチンを常に履いて過ごした」など、撮影前からのシイノ役への並々ならぬ想いをのぞかせる。撮影に入ってからも、「これが“違う人になる“ってことなんだと体感した」、「やってるときから永野芽郁としてここにいない」と、 「熱すぎてクラクラした」くらい”シイノが憑依していた”経験を明かしている。

完成した作品を、マリコを演じた奈緒と隣に座り観た永野は「マリコなのか奈緒ちゃんなのか、観ている最中から真横で泣いているのが分かっていた」と涙を堪えていたようだが、鑑賞後に涙でグシャグシャな奈緒の顔を見て、「涙腺崩壊した」と明かす。2度目の親友役を演じた奈緒との撮影を経て「その時間を2人でもてるのは幸せ」と振り返る永野。「最後にはパワーをもらえて、気づけば前向きに背中を押してくれるような、気づいたら救ってくれるような映画」と、最後に作品を語っている。

特別映像

『マイ・ブロークン・マリコ』は2022年9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会