『母性』の公開直前イベントが11月15日(火)に中村中学校・高等学校(東京都)で行われ、戸田恵梨香、永野芽郁が登壇した。

累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録した超ヒット作『告白』から12年。数々の傑作を生み出し日本中を震撼させてきたベストセラー小説家・湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数100万部を超える(6月6日現在)『母性』(新潮文庫刊)を映画化。母性を持てず、娘を愛せない母親ルミ子役を戸田恵梨香、母性を求め、母に愛されたい娘清佳役を永野芽郁が演じる。さらに、物語に登場するひと際キャラの濃い母娘たちを大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督は人間ドラマの名手、廣木隆一が務める。

大きな拍手に包まれて学生の間を通って登場した戸田と永野。イベントでは、学生がMCを担当。本作への感想を2人が語ると、永野は「私より感想がうまい!これだけ上手に言われちゃうと焦りますね」と笑顔を浮かべた。「どんな学生でしたか?」と聞かれると「ずっと笑ってるか寝ちゃってる学生でした」と戸田が答えると、「かわいい!」という声が寄せられ、「そうなんです~」と冗談を交えながら照れ笑いを浮かべる戸田。一方で学生が手でハートを作って贈ると、永野も同じく返すなど和気あいあいとしたムードで行われた。

本作にちなんで、“母親の好きなところ”を聞かれると「私の母は子どもたちのためにすべてを使っていたと思う。私たちと向き合ってくれていた姿を大人になって考えてみると、大きな愛情をもらっていたんだなと気づけて、幸せに思いました」と振り返った戸田。永野は「やりたいことをやらせてくれた。一緒におもしろがって、楽しんでくれる母だったので、親子ではあるけど親子とは違う、愛情でつながっている関係性でもあって、母を人間として好き」と語った。

また、緊張をほぐす方法を聞かれると「シーンによって緊張することがある」と言う戸田は「集中するしかない。いい緊張感を利用して突き進んでいる気がします」と語り、永野も「やりしかないから、言い聞かせて乗り越えています」とコメント。

母への感謝の伝え方を聞かれると「映画が終わるときに大きな花束をいただけるのがすごく嬉しい。大事な日には母に花束を贈ったり、そういうときに『サンキューな!』って送ります。ふざけないと無理で(笑)照れ隠しで渡すんですけど、母は喜んでくれます」と笑顔で明かすと、「私さぼってるんです、そういうの(笑)恥ずかしくて」と照れ笑いを浮かべる戸田だが「日常の中で『ありがとう』と伝えるようにしてる。ニュースで読んでいると思いますし、お仕事を通して感謝を伝えています」と明かした。

イベントの終盤では、学生から作品をイメージして描いた手作りポスターが戸田と永野にプレゼントされた。最後に永野は「自分の学生時代を思い出しながら過ごすことができて楽しかったです」、戸田は「みなさんのお話を聞いて、親子関係だったり、愛情だったり、いろんなことを悩みながらたくさん考えてこれからの未来を生きていくんだなと、無限の可能性が秘められているのがワクワクして。すごい元気をもらいました。みなさんのこれから先の何かのきっかけとなり、答えになったらうれしいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『母性』は2022年11月23日(水・祝)より全国で公開!
監督:廣木隆一
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「母性」製作委員会