ロンドンで喝采を浴びたミュージカルを映画化した『トゥモロー・モーニング』のメイキング写真が解禁された。

ロンドンで画家と小説家になることを夢見て大恋愛の末結ばれたキャサリンとビル。結婚10年が経ち、キャサリンは画家として、ビルは売れっ子コピーライターとして成功していたが、いつの間にか心がすれ違い離婚を決意していた。離婚前夜、2人は出会った頃の結婚前夜の記憶を辿りはじめる…。愛しているのに、すれ違ってしまう心と心。別れの前夜、2人の心に甦る愛の軌跡をエネルギッシュでメロディアスな楽曲とともに綴る。映画・舞台の『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、「アナと雪の女王」エルサ役など有名ミュージカルのヒロインを多数演じ、世界を魅了するサマンサ・バークス。ミュージカル「オペラ座の怪人」で史上最年少の28歳で主役のファントム役に大抜擢され、「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役でブロードウェイ・デビューを果たし、数々の賞を受賞してきたラミン・カリムルー。世界最高峰のミュージカル・スターが夢の映画初共演で魅せる。

ニック・ウィンストン監督は、主演サマンサ・バークスとラミン・カリムルーが共演、2020年日本で行われた舞台「CHESS the musical」を演出。その時の出会いが本作誕生のきっかけともなった。日本での縁によって、ロンドンで生まれたミュージカル映画が12月16日(金)より日本公開される。

ニック・ウィンストン(監督)コメント

ミュージカルというとどうしてもオーバーアクトになってしまう俳優が多いんだけど、ふたりに関しては、そんなことは全然ない。いい意味で力が抜けた、リラックスした状態で演じてくれるし、即興やその場でいろんな要求をしてもすぐに対応してくれる。いつでも意見を出し合って役やシーンを高めようと努めていたし、一方で茶目っ気も発揮してくれた。ふたりとも、その真面目さと遊び心のバランスが最高なんだ。
サマンサは本当に親しみやすく、誰とでも打ち解けられる人。とてもよく笑うんだ。彼女のリラックスした雰囲気やかわいい性格は映画にも出ていると思う。それでいて、感情的なシーンも完璧にこなす。たとえば彼女がベッドの端で泣くシーンは、目元に照明を当ててすぐ涙してほしいと無理な要求をしたのに、彼女はあっという間に役の状況に入り込んで涙を流し、心を引き裂かれるような感情表現をやってのけた。見ていて驚嘆した。
ラミンは、なんといってもカリスマ性がすごい。外見はもちろん、内面が本当に魅力的な人なんだ。彼もいつでもリラックスしているんだけど、セットではつねに、少しでもいい俳優になろう、役を深めようとする努力をハングリーにする人だ。思い出すのはふたりがケンカするシーン。撮影には3時間くらいかかって夜中にまで及んだんだけど、集中力を途切らせることなく素晴らしい演技を見せてくれて、本当に見事だった。

ローレンス・マーク・ワイス(音楽・脚本)コメント

このキャスティングを聞いたときは、本当に嬉しかった。ふたりは本当に最高のパフォーマンスを見せてくれたし、プロ意識の高さも抜群だった。スタジオ録音のときには別々に行ったんだけど、ふたりとも準備は万端で、役について深く掘り下げて臨んでくれたんだ。ただ、ふたりのやり方は違っていたね。ラミンは素晴らしい歌唱の製造マシーンのようで、歌って歌って長時間次々と歌いこなし、どんどん終わらせていく感じ。サマンサの方はもうちょっと繊細で、「こういう歌い方はどう?」と違うバージョンを提案してくれたり、〝What Love Did″では 「3度上げてみましょうか」とか、こちらが柔軟にアレンジできるようなレコーディングをしてくれた。どちらも素晴らしかった。

『トゥモロー・モーニング』は2022年12月16日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国で公開!
監督:ニック・ウィンストン
出演:サマンサ・バークス、ラミン・カリムルー、ジョーン・コリンズ、ハリエット・ソープ
配給:セテラ・インターナショナル
©Tomorrow Morning UK Ltd. and Visualize Films Ltd.