映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』の完成披露試写会が2月13日(月)に都内で行われ、松本大輝、中村加弥乃、団長安田(安田大サーカス)、クロちゃん(安田大サーカス)、武居正能監督が登壇した。

1月21日(土)に最終回を迎えたTVシリーズ『ウルトラマンデッカー』の完結後の世界を描く長編オリジナル映画である本作。空に響きわたる奇々怪々な音…さらされた人々は昏倒し、姿を消してしまう。調査に向かうエキスパートチーム「GUTS-SELECT」を待ち受けていたのは、次々に襲い来る異星人軍団と、漆黒の要塞艇「ゾルガウス」を駆り地球の空を歪める支配者「プロフェッサー・ギベルス」。ウルトラマンデッカーに変身できず苦戦するカナタたちの前に突如、ギベルスを知る謎の女性が舞い降りる。ディメンションカードを使い不思議な力を放つ彼女の名は、ラヴィー星人「ディナス」。GUTS-SELECTと力を合わせ、ギベルスの凶悪な企てに立ち向かう彼女の手には、カナタが失った変身アイテム「ウルトラDフラッシャー」が輝き、そのしなやかな体は新たなる光の巨人・ウルトラマンディナスへと変身をとげる。壮絶な死闘を繰り広げる中、ついに銀河をも歪める「銀河皇獣ギガロガイザ」の凶暴な巨体が襲いかかる。地球そして宇宙の存亡をかけ、カナタ、ディナス、GUTS-SELECT、そしてウルトラマンデッカーの命がけの総力戦が、いま始まる。

舞台挨拶には、松本大輝(アスミ カナタ役)、中村加弥乃(ラヴィー星人 ディナス役)、声優を務めた安田大サーカスの団長安田(ぺダン星人役)とクロちゃん(ゼラン星人役)、武居正能監督が登壇、MCを荒井義久(ガルメス人役)が務めた。

本作の初披露に「やっとお届けできる時期に来たか、と。みなさんの反応がすごく楽しみだった」と話す松本。中村も「待ち遠しくてたまらなかった。胸がいっぱいな気持ちです」と笑顔を見せた。

戦いを終え、デッカーと別れを告げて変身できなくなったアスミ カナタ。1年後、再び悪夢が訪れる本作に「デッカーとお別れすることになって一つ区切りがついていて。デッカーの力がなくても普通に戦っていこうと整理がついていた。デッカー・アスミの時みたいに嫉妬とかはなくて(笑)ディナスが出てきたときは『がんばれ!』と応援する気持ちになりました」と明かした。一方で、変身する中村は「(変身は)初めてなんですけど初めてじゃないと言いますか。小さいころにウルトラマンに憧れていて、なりきっていたので正式にやっていいというか、プロたちの力で自分が本当に変身したというのを見て感動しました。(夢が)叶いました」と明かした。

“変身できない”という設定については「最終章の話を固めたところで実は最終話を直してるんです。そこで変身しないという形に持っていった。今回の最終章を含めて、『デッカー』の最後のストーリー」と本作に込めた思いを語った武居監督。改めて松本は「ウルトラマンとお別れして整理がついていたので、どんな感じになるんだろうなと思っていたら、デッカーを待っていた自分がいて。変身するときはすごく嬉しかったです」と振り返った。その“嬉しそうな”松本の変身を見た中村は「これがアスミ カナタの変身か」と感慨深げな様子だった。

イベントで初めて生変身を披露した中村は「ドキドキしていたんですけど、フルサイズで変身したの初めてなんです」と照れ笑いを浮かべ、この変身に松本は「100点満点!完璧でした」と大絶賛した。

イベントにはぺダン星人役の声を担当した団長安田とゼラン星人役の声を担当したクロちゃんも登壇した。最後に中村は「ディナスがどうしてウルトラマンになったのかという経緯や、どういう思いでずっと一人で戦ってきたのかが描かれているシーンが見どころの一つです。私自身3回観ているんですけど、観れば見るほど発見がある作品です」と本作をアピール。

松本は「やっと『デッカー最終章』をみなさんに届けることができてすごく嬉しいです。『デッカー最終章』とは言っていますけど、前向きに、それぞれが自分たちの夢に向かっていく。まだまだデッカーの物語は終わらないですし、何十年か後、その時に『ウルトラマンデッカー』新作やりますという嬉しい発表もあるかもしれない。末永く、先輩たちのように輝いていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』は2023年2月23日(木・祝)より配信・劇場公開
監督:武居正能
出演:松本大輝、村山優香、大地伸永、宮澤佐江、黄川田雅哉/中村加弥乃
声の出演:土田大、関智一/中尾隆聖
©円谷プロ ©ウルトラマンデッカー特別編製作委員会