『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の完成披露試写会が2月16日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、木内秀信、内田有紀、高橋李依、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が登壇した。

世界中に衝撃と感動を巻き起こした『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)をはじめ、メガヒット大作によって次々とエンターテイメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオのプロデューサーであり社長のケヴィン・ファイギが「今までの映画と違い、新たな“アベンジャーズ”に繋がる作品」と明言する最新作。主人公は身長わずか1.5cmの“最小”アベンジャーズ、アントマン。宇宙の生命の半分が消されていた『アベンジャーズ/エンドゲーム』では量子世界を使ったタイムトリップの可能性に気づき、キャプテン・アメリカや、天才トニー・スターク(アイアンマン)らに伝えたアントマン。これをヒントにアベンジャーズは過去の時代からインフィニティ・ストーンを回収、サノスとの最終決戦へ繋がるアベンジャーズでも最も重要な役割を果たしていた─。

イベントには、日本語吹替版の声優を務める前作から続投のアントマン/スコット役・木内秀信、ワスプ/ホープ役・内田有紀、そして新たに参加するスコットの愛娘・キャシー役の高橋李依、さらにこれまでのシリーズに出演しつつも本作では出番がないアントマンの友人・ルイス役の小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が登壇した。

冒頭では3人の声優陣が揃ったところで、本作には出演していない小杉がポスターを手に持ち「過去の作品に出てるのに呼んでくれないから勝手に来ましたよ!」と登場し、会場は笑いに包まれた。一方で続投の内田は「声を担当させていただくにあたり、何度もシミュレーションをしていたら出ている気分になりました」と笑いを誘った。そんな中で「(本作に)ルイスがいないのはファンからするとすごくさみしい。小杉さんを見てルイスがいる気分になってほしい」と笑顔を見せた。

本作でのアントマンについて「頼もしい」とこれまでよりも成長した姿を見ることができるという木内。また、キャシーを演じる髙橋は「パパという呼び方ひとつにキャシーの愛情がすべて詰まっているなと。呼ぶ声が好き。それを受け取って吹き替えたいと思っちゃう」と振り返った。

本作では新たな“最凶の敵”としてカーンが登場するが、「存在自体が謎。最凶の敵としか言いようがない。どうしたらこの敵を倒せるのか見ながら考えちゃった」と語ると、その熱い想いに会場からは拍手が起こった。そのカーンは時間を操ることで過去を消し去ることができ、未来の姿を見ることができるというが、MCから「M-1優勝の実績が消される可能性も」とコメントされた小杉は「なんで消すの!」と焦る場面もあった。

そんなカーンにちなんで“最凶の敵”を聞かれると「100円ショップに買い物に行ったときに、1個買うつもりだったのに12個買ってた。結構買ってしまって思ってたより金額がいってしまう。購買欲が恐ろしい」と挙げた高橋。木内は「最近、歯が痛くて困ってる。アントマンになんとかしてもらえないかな。小さくなって治してくれないかな」と答え、内田は「深夜のテレビ番組の食事シーン。つられません?夜中2時に天ぷらとか」と明かした。小杉は「寝不足です。全て奪っていきます。まず髪の毛によくない」と話しつつ、戸惑う小杉は「何も考えないでしゃべってる。僕も聞いてもらえると思ってなくて(笑)最凶の敵は油断ですね」とコメントし、笑いを誘った。

最後に高橋は「没入しながらも、“これは”と見逃しちゃいけない瞬間、気づく瞬間がたくさん詰まっています」、内田は「平凡な父親だったスコット・ラングがこんな敵と戦えるのかと、私は親心な気持ちで心配になってしまうほど最凶の敵が現れてしまいました。今後のアベンジャーズにも続く作品です。この第一歩を見逃さずにいてほしい」、木内は「詳しく語られていなかった量子の世界が舞台です。新たに楽しいキャラクターもたくさん出てきます。何回も見ると新たな発見ができると思うので、何回でも劇場に足をお運びいただければ嬉しいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年2月17日(金)より全国で公開!
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ジョナサン・メジャース、キャスリン・ニュートン、ビル・マーレイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2022