〈人と人のぬくもり〉と〈いのちの巡り〉を鮮烈なモノクロ映像で描く『せかいのおきく』の場面写真が解禁された。

阪本順治が自身のオリジナル脚本を映画化した本作。舞台は日本が世界の渦に巻き込まれていく江戸末期。寺子屋で子供たちに読み書きを教えている主人公おきく(黒木華)は、ある雨の日、厠(寺所有の公衆便所)のひさしの下で、雨宿りをしていた紙屑拾いの中次(寛一郎)と、下肥買いの矢亮(池松壮亮)と出会う。武家育ちでありながら今は貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事につく中次と矢亮。侘しく辛い人生を懸命に生きる三人はやがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまう…。貧しい時代に逞しく生きる庶民の姿を通じて、人と人のぬくもりを描。

今回解禁された場面写真では、貧乏長屋で暮す武家の娘おきく(黒木華)が、想いを寄せる中次のためにおにぎりを握る姿、中次に届けて恥じらうおきく、そして雪の中、手を取り合うおきくと中次のふたりの姿も。この先にどんなドラマが起きるのか、期待が高まる場面だ。

また、下肥買いとして生計を立てる中次(寛一郎)と矢亮(池松壮亮)のコンビが、江戸の町・船着き場で商売をしてまわる姿、得意先である農家の主に土下座する迫真の表情、仕事の合間にゴロンと寝そべり疲れを癒す姿など、寛一郎と池松は初共演にも関わらず、息の合ったバティぶりを見せる。

天に向かって柏手を打つおきくの清々しい美しさをたたえた表情の写真、おきくの父・源兵衛が長屋の排泄物を集めにやってきた中次に「せかい」という言葉の意味を教える重要なシーンで、寛一郎と佐藤浩市の親子共演の場面も公開された。

『せかいのおきく』は2023年4月28日(金)より全国で公開
脚本・監督:阪本順治
出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮
配給:東京テアトル/U-NEXT/リトルモア
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