清水崇監督最新作『忌怪島/きかいじま』が第43回ポルト国際映画祭で批評家賞を受賞した。

大ヒットを叩き出した『犬鳴村』、『樹海村』、『牛首村』の「恐怖の村」シリーズを生み出した清水崇監督の最新作『忌怪島/きかいじま』。今回の舞台は“島”。新たな恐怖が今、幕を明ける―。本作では、今話題のメタバースの世界を表現。「VR」研究チームに次々と降りかかる不可解な死と謎、解き放たれた「赤い女」の怨念、真っ赤に染まる島。現実と仮想世界の2つの間で今までにない最強の恐怖が待ち受けている。“閉ざされた”島と“開かれた”メタバース。相反する世界が合わさった時、地獄の扉が開き、逃げ場のない恐怖の底へと観るものを没入させる―。主演は、アイドルグループ・なにわ男子の西畑大吾。

今回、本作がポルトガルで2月24日~3月5日[現地時間]にかけて開催された第43回ポルト国際映画祭において、批評家賞(CRITICS AWARD)を受賞した。本作で描かれる、島という閉鎖空間を舞台に今話題のVR空間を表現し、現実世界と仮想世界という2つの空間で押し寄せる恐怖が独創的なアイデアとして評価された。

ポルト国際映画祭の歴史は1980年に始まり、ファンタジーとポルトを合わせた造語“ファンタスポルト”の愛称で親しまれており、ファンタジーやホラー、SFなどのジャンル映画に特化した国際映画祭でピーター・ジャクソンやギレルモ・デル・トロをはじめ、アカデミー賞でオスカーに輝いた名立たる映画監督たちも初めてメガホンをとった作品を本映画祭で初上映するなどヨーロッパを代表する映画祭のひとつ。

本作の清水崇監督は2021年にも同映画祭にて“恐怖の村”シリーズ第2弾『樹海村』で最優秀作品賞を獲得しており、それに続く受賞となった。今後は、ブラジルのポルトアルグレ国際ファンタステック映画祭(通称:ファンタスポア)への出品も予定されている。

清水崇(監督)コメント

ファンタスポルト映画祭にはご縁があるのか?……数年前に拙作「樹海村」“SUICIDE FOREST VILLAGE”がグランプリをいただきながら、コロナ禍で現地には伺えずのままで、非常に喜ばしいのに悔しかったのを思い出します。
しかし、こうしてまた本映画祭にて、数多くの作品を鑑賞/研究されているであろう批評家の方々からの賞賛をいただけるのは、クリエーターとしてこの上ない喜びと光栄の至りです。これを機に、より多くの方々に拙作「忌怪島」“IMMERSION”を世界中でご覧いただける事を願って――。

清水崇  2023年3月6日(月) 夜

『忌怪島/きかいじま』は2023年6月16日(金)より全国で公開
監督:清水崇
出演:西畑大吾(なにわ男子)、生駒里奈、平岡祐太、水石亜飛夢、川添野愛、當真あみ/山本美月
配給:東映
©2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会