伊藤沙莉×竹野内豊が共演の異色エンタメ映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』が、第43回ポルト国際映画祭において観客賞を受賞した。

新宿ゴールデン街、三番街にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立つ女マリコ(伊藤沙莉)。日々バーテンとして常連の相手をしているが、実はもう一つの顔を持っていた。それは探偵稼業。 ある日とある組織から「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼をうけ、恋人の自称忍者MASAYA(竹野内豊)の協力のもと、宇宙人に迫っていくのだが…。主演は伊藤沙莉、その恋人役に竹野内豊。ほかに、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里(乃木坂46)、松浦祐也、高野洸らが共演。主題歌はDa-iCEの「ハイボールブギ」。次々と巻き起こる予測不能な出来事、それぞれのストーリーが複雑に絡み合いやがて1本の線として繋がり、オフビートな笑いと感動の涙を巻き起こす異色エンタメが誕生する。

今回、本作がポルトガルのポルトで2月24日から3月5日[現地時間]に開催された第43回ポルト国際映画祭に正式出品され、観客賞を受賞した。ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭のホワイト・レイヴン・アワードに続き、三大ファンタ映画祭で2つ目の受賞となる。内田監督と矢部太郎が現地に赴き、上映前の舞台挨拶に登壇。開始からわずか1分で、場内に笑いが起こり、終始、笑いと驚きの声にあふれた上映となった。

内田監督は、満席の場内での上映で、観客の反響が上々だったことに対して「最初はだれも見に来ないんじゃないかと心配していた。ドアを開けたら満員でよかったなと。ポルトガルの皆さんはとてもフレンドリーなんで、とてもリラックスして上映に出席できました」とコメント。上映直後には観客から内田監督に質問が飛び、「歌舞伎町を風刺しているのですが、それがとてもリアル!驚きと、笑いがあること間違いなし!!」「ストーリーが本当によく作られており、非常にオリジナリティがある風刺!」など、賞賛の声が多く寄せられた。

『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』は2023年6月30日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開
監督:内田英治、片山慎三
出演:伊藤沙莉、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里(乃木坂46)、松浦祐也、高野洸、中原果南、島田桃依、伊島空、黒石高大、真宮葉月、阿部顕嵐、鈴木聖奈、石田佳央、竹野内豊
配給:東映ビデオ
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会