『シャザム！～神々の怒り～』の大ヒット祈願イベントが3月8日（水）に東京・赤城神社で行われ、宮野真守（シャザム役）、緒方恵美（ビリー役）が登壇した。

主人公シャザムは、古代の魔術師より6人の神のパワー（S＝ソロモンの知恵、H＝ヘラクレスの剛力、A＝アトラスのスタミナ、Z＝ゼウスの万能、A＝アキレスの勇気、M＝マーキュリーの神速）を授かった最強のヒーロー（大人の姿）だが、その頭脳はコドモなビリー。彼が、魔法の言葉「シャザム！（S.H.A.Z.A.M！）」と唱えると、ドラム缶をデコピンで吹き飛ばすパワー、銃弾を受けてもへっちゃらなボディ、全てを破壊する雷のパワーなど、凄まじい力を持つ超絶マッチョな最強ヒーローへと変身する。前作に引き続きシャザム役はザッカリー・リーヴァイがユーモラスに演じ上げる。シャザムと対峙する最恐の”神の娘たち”にはヘレン・ミレン、ルーシー・リュー、レイチェル・ゼグラーという豪華面々が集結。監督は、前作から引き続き、デイビッド・F・サンドバーグが務める。

「子供らしい心持ちでヒーローとして神々に立ち向かっていくのでうまくいかないこともあるんですけど、そこにおもしろさがったり愛おしさがあったり」と自身の役どころの魅力を語る宮野は「ザッカリーさんのお芝居が面白いから、それを伝えたい」という思いがあったという。緒方も「結構オーバーアクション。だからと言ってアニメに合わせるのと違って難しい。宮野くんはがんばった」と称賛した。また、宮野自身は「テンションを合わせていくというチャレンジだったのでいっぱい台本にメモをしました」と明かした。一方で緒方は「シャザムがしゃべっているところを“宮野くんはこうしゃべってるんじゃないか”と想像しながら、うまくつながるといいなと考えた」とアフレコを振り返った。

イベントでは、おみくじを引いて質問に回答するコーナーが行われ、「最近怒らせてしまったことは？」という質問に、「梶裕貴くんからクレームが入りまして。アフレコ中に笑わせてくるの迷惑です、と（笑）テレビ番組で言われました」と笑いを誘った宮野。

「逃げ出したくなったエピソード」を聞かれると「（アニメ『エヴァンゲリオン』の碇シンジ役として）『逃げちゃだめだ』って普段は言ってる（笑）」と笑いを誘い、「辛いなと思うときに、いかに逃げずにすむ方法をいくつ見つけるかが長持ちする秘訣だと最近若手の声優の前で話した」と明かした。これに宮野は「僕はお酒ですね！」とコメントし、笑いを誘った。

続けて、卒業を迎える人にメッセージを聞かれると「本当に苦しかったと思う。取りたいコミュニケーションも取れない時間のほうが多かったと思うんですけど、それは人生において言えば大きな経験として蓄えられるものだから、ちょっとマイナスな思いを持っているのだったらプラスに変えられることがある。卒業してからの未来をまっすぐ輝いて過ごしてほしい」とエールを送り、「一個一個起こることを楽しんでいればたくさんの経験をすることができる」と自身に重ねた。

また、緒方からは「人は人とつながっていないと生きられないものだと思います。自分の見えない背中は人に教わることが多いと思う。家族でも仲間でも、いろんな人たちとお話しすると先が見えることがある。コミュケーションのヒントはこの映画にありますよ」と本作のアピールを交えて語った。

「家族のように慕っている著名人は？」という質問には「兄弟のように仲いいのは福士蒼汰くんです。舞台でご一緒させていただいたんですけど、気兼ねなく自分たちの環境の事を話せる仲間はなかなかいなくて」と明かし、「お互いに出し合って影響し合って高め合っていけた。さっきもLINEしていたんですけど（笑）そういう関係になれたのはうれしい」と笑顔を見せた。また、「焼き肉行ったりしました。蒼ちゃんが焼いてくれます（笑）」と明かした。

自分以外の声優のすごいところを聞かれると、「宮野くんはどこまでやるの？」と逆に質問する緒方は「フットワーク軽くいろんな仕事をしているのですごい」と称賛。宮野は「エンタメの世界が好きだったのがモチベーション。チャレンジすることが楽しいというのがあります」と言い、「とりあえず神々と戦おうかな」と笑った。

最後に緒方は「元気になっていただける作品だと思います。人とつながっていくことがどれだけ素敵なことなのか感じていただける作品だと思います。明日からの元気にしていただければ」、宮野は「この映画はつながりが大事な映画です。めちゃめちゃ笑えるんですけど、子供だからこその悩みがとても大きいです。普段の生活の中でいろんなコミュニティに属していると思うんです。そこでうまくいかないな、辛いなと思う瞬間もあると思うんです。ビリーは果敢に立ち向かい、大事な気持ちを見つけてくれるので、自分も大切な人に思いを伝えようとか、大事なつながりを宝物にしていこうと思える映画です」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】

『シャザム！～神々の怒り～』は2023年3月17日（金）より全国で公開
監督：デイビッド・F・サンドバーグ
出演：ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー、レイチェル・ゼグラー、ルーシー・リュー、ヘレン・ミレン
配給：ワーナー・ブラザース映画
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