殺し屋女子コンビのアクション映画の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』で主演を務める伊澤彩織のオフィシャルインタビューが到着した。

あの2人がついに、スクリーンに帰ってくる…昨年7月30日から、1年以上のロングラン上映を行い、国内外で話題をさらった殺し屋女子コンビのアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』の続編となる本作。ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、また途方に暮れていた。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金…。時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうり(岩永ジョーイ)とまこと(濱田龍臣)兄弟も、途方に暮れていた。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつける。ちさと・まひろに迫りくるゆうり・まこと兄弟。育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語。

今回、前作に続き、まひろ役で主演した伊澤彩織のオフィシャルインタビューが到着した。

――続編ができるとなって、どう思いましたか?
『ベビわる』の世界が続くということに幸せを感じましたし、幸せと同じくらい不安でした。撮影が始まる前日まで実感が湧かなくて、まひろに戻れるかなと思っていました。衣装とヘアメイクによってまひろになって、隣にちさとがいる状態になってやっと自然に「帰ってきた」と思えました。

――初めて『2』の脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?
一番印象に残ったのは、ラストのタイマンバトルのト書きに、まひろとゆうりの心理状況がびっしりと書いてあったことです。拳を合わせた瞬間に互いが『目の前の貴様を殺す』ということに集中し、まひろとゆうりの一挙一動にその感情が表れているという内容で、まるで少年漫画や格闘アニメのナレーションのようでした。読んでいる時から熱い闘いになると感じ、野生的な戦いにしたいと思いました。

――2作目の新たな敵として、殺し屋協会アルバイトのゆうり役に丞威さんが抜擢されましたが、ご一緒していかがでしたか?
映画『TOKYO TRIBE』で丞威くんのアクションを観た時から衝撃を受けていましたし、MV「VOICES」やドラマ「コードネームミラージュ」などの出演作を見ても、独特な存在感があり、狂気を感じる動きや表情に魅了されていました。私にとって「画面の中にいる人」という存在だったので、まさか一緒にアクションさせてもらえる日が来るとは思っていなかったです。フランクな性格で、立ち回りも正確なので安心感がありました。正直言うとタイマンバトルの撮影は記憶がすっぽり抜けているんです。かなり集中できていたんだろうなと思います。

――阪元監督とはどのような話をしましたか?
監督とは笑えるアクションの動画を送り合ったりして、バスター・キートンの作品や「トムとジェリー」のアニメみたいにもっと笑えるスラップスティックコメディがやりたいねと話していました。最近のアクションの流行は、リアルな戦闘術を見せる傾向にあり、コメディアクションができる物語が少ないようにも感じていたので、盛り込んでもらえて嬉しかったです。

――ちさととの関係性についてはどのように考えて演じましたか?
前作ではちさととの間に壁があるように感じていましたが、今作ではちさととずっと一緒にいます。自然と仲良くなっているけど、ソファではじまり、ソファで終わる2人の生活は相変わらず。おでこを合わせるシーンはあかりちゃんと「ラブシーン」と呼んだりしていて、友情や愛情というよりも、長く一緒にいる相手にしか生まれない特別な絆があることを感じました。

――2作目の見どころはどこですか?
2人組のペアというのを楽しんでもらえるとうれしいです。ちさまひとまこゆう兄弟の対比として、衣装の入山さんは青色と黄色で対照的な色合いにしてくれたり、カメラの伊集さんは撮影の時に、ちさまひを下からのアングル、兄弟を上からのアングルで撮ることで受けてたつ側と挑む側の構図を作ってくれました。田坂さんと宮内さんの関係性も見どころで、みんなが主人公みたいで、みんなキャラが濃くて愛せるので、それぞれのスピンオフ作品を監督に撮ってほしいくらいです。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は2023年3月24日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開
監督・脚本:阪元裕吾
出演:髙石あかり、伊澤彩織
 水石亜飛夢、中井友望、飛永翼(ラバーガール)
 橋野純平、安倍乙/新しい学校のリーダーズ/渡辺哲
 丞威、濱田龍臣
配給:渋谷プロダクション
©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会