『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』がディズニープラスのスターで4月12日(水)より見放題配信されることが決定した。

第94回アカデミー賞国際長編映画賞、第74回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞をはじめとした2021年から2022年にかけて日本国内だけでなく海外でも圧倒的な評価を受けた『ドライブ・マイ・カー』。作家村上春樹の短編集「ドライブ・マイ・カー」に惚れ込み、映画化を熱望し、自ら監督と脚本を濱口竜介が手掛けた本作。原作の精神を活かしながら、演劇という要素を取り入れ、妻を失った男の喪失と希望を重層的に描きだした。

出演は『劇場版きのう何食べた?』、『シン・ウルトラマン』などの西島秀俊、俳優としてだけでなく『天気の子』で主題歌を務めた三浦透子、『ノルウェイの森』などの霧島れいか、『Arcアーク』、『CUBE』などの岡田将生。監督・脚本を務めたのは、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞に輝いた『スパイの妻〈劇場版〉』で脚本を務めた濱口竜介。脚本は、濱口監督自身と大江崇允が共同で務めた。プロデューサーには『スパイの妻〈劇場版〉』、『寝ても覚めても』などで濱口監督と仕事を共にしてきた山本晃久。現在、山本はウォルト・ディズニー・ジャパンにて日本発のオリジナルコンテンツを制作。昨年から『すべて忘れてしまうから』、『シコふんじゃった!』、『ガンニバル』などのドラマを手掛けディズニープラスで独占配信された。今後も、『House of the Owl(原題)』、『ワンダーハッチ-空飛ぶ竜の島-』の独占配信が控えている。

舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう―。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…。

ディズニー入社前にプロデューサーとして関わった本作がディズニープラスで配信開始されることに関して、山本は「本作がディズニープラスで配信されることはプロデューサーとしてとても嬉しいです。ディズニープラスでは、20世紀スタジオの『ノマドランド』などの珠玉と言える映画が多く観られますが、こうした名作は観る人に素晴らしい体験を与えてくれ、また未知の世界やそこで生きる人々と自分たちとを精神的に繋いでくれもします。『ドライブ・マイ・カー』の視聴をきっかけに、多くの人たちがディズニープラスで名作と出会い、様々な映画体験を楽しんでいただけることを願っています」とコメント。

ディズニープラスで独占配信中、予定されている作品についても「日本には1000年以上前から物語を紡いできた歴史があり、また近年は芸術史的に目新しい表現様式である漫画文化が独自の進化を遂げています。いちプロデューサーとして思っているのは、そうした世界に知ってほしい豊かで創造的なイマジネーション、また勧善懲悪では割り切れない中立的な視点に立てるバランスの良い価値観を備えた日本文化のユニークさ、オリジナリティを活かしたドラマを今後多く作れたらと思っています。そしてディズニーが重んじるストーリーテリングという観客へ開かれた精神が、われわれのクリエイティビティに良い影響を与えてくれると確信しています。」と、日本の独自のクリエイティビティとディズニーのストーリーテリングを重視する精神を掛け合わせ、今後のコンテンツ制作に臨んでいくとクリエイターとしての姿勢を語った。

『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』は2023年4月12日(水)よりディズニープラスのスターで見放題配信開始
監督:濱口竜介
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会