『長ぐつをはいたネコと9つの命』の大ヒット御礼舞台挨拶が3月27日(月)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、山本耕史、小関裕太が登壇した。

本作は『シュレック』シリーズから飛び出した、帽子に羽根飾り、マントと長ぐつがトレードマークの圧倒的な人気を誇る伝説(レジェンド)ネコ、“プス”を主人公として生まれた映画『長ぐつをはいたネコ』のシリーズ第2弾。前作を大きく超えたアクション&冒険&キュルルンお目目と全てがパワーアップし、第80回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、第50回アニー賞作品賞、第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされるなど、そのクオリティの高さも話題を呼んでいる。

アフレコでは会うことがなかったという2人だが、小関は「17年前に共演させていただいていて、同じ役で幼少期役で、ワンシーンくらい一緒のシーンがあったんです。ご一緒できてうれしい」と久しぶりとなる共演を喜んだ。

周囲からの反響として「子供たちの楽しみ方と親御さんの楽しみ方がちょっと違っていておもしろい」と語る山本。また、「子どもたちからの反響を聞くのは初めて」という小関は「(役柄でのセリフの)リクエストをもらう経験が初めてでうれしかったです」と明かした。

そんな本作を見て、山本は「ウルフとの対決で、誇り高きプスが生まれ変わってというシーンがグッときました」、小関は「ゴルディと“3びきのくま”は4人で家族なんです。見守るお母さんの目線が温かくて。見守ってあげる姿勢とか表情にグッときました」と語った。

イベントでは事前に寄せられた質問に2人が回答。“アニメーション表現の見どころ”を聞かれると「戦っているシーンで絵画みたいに進んでいく描写がある。毛の一本一本までというのに驚いて。アニメーションのきれいさが今まで見たことがない」という山本。小関は「プスと巨人が戦っているシーンがあるんですけど、完成されたものを見た時に速さと迫力と、かわいさとかっこよさの移り変わりが迫力があって引き込まれました」と答えた。

また、“自身にとってのヒーローは?”という質問に、「誰かを助けて手を差し伸べてくれる人はヒーローですよね。僕にとってのヒーローは悟空です。どこか抜けてて安心させてくれるけど、ピンチに強い。ギャップを持ってるヒーローって引き込まれる」と答えた山本。一方で小関は「姿勢で見せてくれる人ですかね。時間を好きなものとかやるべきものに費やす精神力が強くて走り続けている人はかっこいいなと思う。忙しい時期こそ走り続ける方と飲む時間が欲しくなる。もがき続けて、悔しこととか、人に見せたくない部分さえも見せられる人は日々のヒーローだなと思います」と語った。

その小関は、具体的な“ヒーロー”として「リアルタイムで見ていた戦隊もののブルーをやっていた照英さん。小さいころのヒーローで。レッドに同年代は憧れていたんですけど、ずっとブルーに惹かれて」と明かした。

さらに、ギャップが魅力の本作にちなんで“ギャップ”を聞かれると「以前お会いしたときはご挨拶くらいしかしていないんですけど、さっきお会いしてめちゃくちゃ紳士だと思いました」と山本の印象を語る小関。小関自身の“ギャップ”については「こう見えて結構食べます。舞台期間中はバナナをめちゃくちゃ食べるんですけど、結構構わず食べて」と語った。

最後に小関は「この役をいただけて光栄だと思える作品です。かわいさはもちろん、刺さる言葉が多いと感じました。何か一つは刺さる言葉があると思います。さらっと出てくる言葉一つとっても、何か変わるきっかけになる言葉が込められていると思います」、山本は「何度でも見たくなる作品です。見たものを素直に感じていただいて、何が心の中に残るのか、共通点は何なのか。登場人物が人間じゃないところが優しい気持ちで見れると思う」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『長ぐつをはいたネコと9つの命』は全国で公開中
監督:ジョエル・クロフォード
国声の出演:アントニオ・バンデラス サルマ・ハエック
配給:東宝東和、ギャガ 
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