本年度アカデミー賞2部門受賞『ザ・ホエール』のアートポスターが解禁され、併せてブレンダン・フレイザー来日舞台挨拶のイベントオンライン登壇者の募集が決定した。

恋人を亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避をするように過食を繰り返してきたチャーリー(ブレンダン・フレイザー)。歩行器なしでは移動もままならず、親友の看護師リズに頼って生活している。病状の悪化で自身の死期が近いと悟ったことで、長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。さらに離婚して以来音信不通だった娘エリーとの絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。ブレンダン・フレイザーが演じたのは体重272キロ、余命わずかな男・チャーリー。彼はこの役に挑むにあたり、自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用して臨んだ。

今回解禁されたアートポスターは、既成概念を打ち破るコラボレーションを発表し続ける台湾出身のアメリカ人アーティスト、ジェームズ・ジーン氏(James Jean)によるもの。ダーレン・アロノフスキー監督とは『マザー!』(17)に続き2度目のコラボレーションとなった『ザ・ホエール』のポスターでは、ブレンダン・フレイザー演じるチャーリーの顔が全面に配され、得も言われぬ表情に「僕は信じたかった」というコピーが添えられインパクトを与えている。

様々な形式や美術史上の手法を実験的に用いて想像力に富む多様なアプローチで生み出すジーン氏の展覧会はニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン他世界各国で巡回され、過去にはプラダのコレクションとのコラボレーション、2021年には韓国の複合文化空間HYBEミュージアムで「BTS X JAMES JEAN」として、世界的人気を誇るアイドルグループBTSのメンバー7人を描き、彼らのキャラクターをデザインした作品を発表。映画界では「ハリウッドが愛した作家」とも呼ばれ、ギレルモ・デル・トロ監督最新作『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』をはじめ、最近ではA24作品『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でのコラボレーションポスターが記憶に新しい。

ダーレンは今回のジーン氏のポスターについて、「僕とジェームズは古くからの友人。今までもコラボレーションしていますが、アーティストとして彼は超多忙なので『公開前に映画を観ないか』という誘い方で、ある意味、罠を仕掛けました(笑)。すると彼は『ああ、この映画のために絵を描かなくちゃ』って言ってくれたんです」と語っている。様々な手法を用いながら、個人的な体験、内面にフォーカスしながら唯一無二の世界観を描き出すジーン氏によって描かれた紙の質感などの細部に至るまで深くストーリーと結びつけられたビジュアルは、カメラで捉えられた姿よりも奥深く、主人公の心の深淵を描き、観る者の想像を掻き立ててくれるのかもしれない。恋人を亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避をするように過食を繰り返してきたチャーリーの人生最期の願いとはなんだったのか―。ブレンダン・フレイザーの“生涯最高の演技”と称されるほどの熱演、魂の叫びからますます目が離せない。

また、劇場での公開記念舞台挨拶<ブレンダンを祝福・応援しよう!>オンライン参加者の募集が本日18:00より開始されるとなる。大学のオンライン講座の講師であるチャーリーの役柄にちなみ、壇上ではZOOM画面が投影されブレンダンとともに参加できる貴重なチャンスとなっている。なお、上映付き舞台挨拶のチケットは3月31日より先行抽選販売される。詳細は 公式サイトにて。

『ザ・ホエール』は2023年4月7日(金)より全国で公開
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
配給:キノフィルムズ
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