映画『神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)』(2024年以降劇場公開予定)の製作開始が、7月3日(月)[日本時間]に、米国・ロサンゼルスにて開催中の北米最大のアニメイベント「アニメエキスポ」にて発表され、併せてティザー動画が解禁された。

全世界で大ヒットを記録し、今もなお最新作が次々と出るゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ。そのキャラクター設定イラスト、イメージイラストを担っている画家・天野喜孝、71歳。タツノコプロ時代の「科学忍者隊ガッチャマン」「マッハGoGoGo」「タイムボカン」シリーズ等誰もが知る名作アニメのキャラクターデザインを皮切りに、「天使のたまご」や「吸血鬼ハンターD」などカルト的人気を誇るアニメ作品の制作にも携わってきた天野。彼はその後、装幀画・舞台美術など他ジャンルにも活動の幅を広げ、ボーダレスかつ多方面で活躍している。また日々精力的にポップでカラフルなファインアートも制作し、世界中のギャラリストたちが彼のアトリエを日参、世界各地の著名美術館・ギャラリーで大きな個展も開かれている。

しかし、そのダイナミックでグローバルな活躍とは裏腹に、彼の制作過程や素顔を知るものは少ない。豊かなイマジネーションの秘密はどこにあるのか。壮麗で繊細な世界観は、どのようにして生まれるのか。極端にシャイで人見知りな性格の天野は、人前に出ることを嫌う。「画家は、手を動かしていればそれでいいんだよ」はにかみながら多くを語ろうとしない天野は、人々にとって謎に満ちた神秘の存在だ。

本作は、そんな謎の包まれた天野の制作過程と素顔に迫った画家・天野喜孝、世界初のドキュメンタリー映画である。映画は、彼の一大プロジェクトの一部始終を記録し、そのドラマチックな展開をスケール感たっぷりに描写する。監督を務めるのは映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』(2020年)の岩間玄。天才画家の知られざる制作過程と、孤独な戦いを1年以上かけて密着・記録する。なお、アニメエキスポでは、天野喜孝のオリジナルアート作品「ZAN」のアニメーション製作開始も発表された。

ティザー動画

ストーリー

画家・天野喜孝には、長年、本当に描きたいテーマがあった。誰から依頼されたわけでもない、仕事として発注されたわけでもないそのテーマは、画家・天野にとって「いつかは描かなくてはならない」ものだった。しかし…あまりに巨大すぎて、ベテラン天野すらどこからどう手をつけていいか考えあぐねていた。それは「ギリシア神話」だ。ギリシア神話。それはゲーム、アニメ、ファンタジー、物語、ファインアートで活動してきた天野にとって避けては通れない“すべての原点”であり、畢生の超大作となるはずだった。古今東西多くの画家たちを魅了してきたこのギリシア神話と、21世紀の今、天野はどう向き合おうというのか。一部始終を記録しようと試みる監督と、天野の一対一の会話からこの映画は始まる。「ただ描くだけじゃつまらない。どうせなら誰も描いたことがないスケールでやってみたい」そのサイズを聞いて、岩間玄監督は驚いた。100メートルを優に超えるという。オリュンポスの神々であるゼウス、ヴィーナス、アテナ、ポセイドン、アルテミスらとそれに対抗する獰猛で巨大な神々が、圧巻のスケールで動き出し、暴れ出し、ぶつかり合う。この映画は、多くのジャンルでトップをきわめた一人の画家が己の画業のすべてをかけて超大作に挑む壮大なドラマを描くものだ。天才画家の知られざる制作過程と、その孤独な戦いを1年以上かけて密着・記録する。

『神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)』は2024年以降に劇場公開予定
監督:岩間玄
出演:天野喜孝