『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』がユーロスペース(東京・渋谷)にて8月11日(金・祝)~17日(木)の1週間限定で連日15:30から35ミリフィルムで上映される。

劇場初公開は1992年で、VHSとレーザーディスクが1993年に発売されていたものの廃盤になり長い間“幻の作品”だった本作。そんな中で2022年に劇場公開30周年を記念して、ついにBlu-ray&レンタルDVD化。現在はNetflixで配信もされ作品への再評価が高まるなか、待望の貴重な35ミリフィルムでの上映となる。

本作の見どころのひとつは、音楽パートのファンタジックでエキセントリックな映像。原作者・さくらももこが実際に愛聴していたという、まさに「わたしの好きな歌」たちを、スクリーンから踊り出るようなアニメーションと一緒に楽しめる。

監督は須田裕美子・芝山努。作画には『犬王』の湯浅政明らが参加しており、アニメファン必見だ。脚本はさくらももこが自ら書き上げた。まる子と絵描きのお姉さんとの心温まる交流、おなじみのクラスメートたちや家族とのゆかいな日常。さらに「めんこい仔馬」(1940年/作詞:サトーハチロー 作曲:仁木他喜雄/陸軍省選定)という歌をとおして、戦争による別れの悲しさを痛切に伝えている。

劇中で流れる名曲(※登場順)

♪めんこい仔馬(クラスのみんな)
♪1969年のドラッグレース(大滝詠一)
♪ダンドウット.レゲエ(チャンプルーDKI)
♪ヒロシの入浴(父ヒロシ)
♪はらいそ(細野晴臣)
♪買い物ブギ(笠置シヅ子)
♪星を食べる(たま)
♪B級ダンシング(はまじ・関口・ブー太郎)
♬エンディング主題歌「だいすき」(高橋由美子)

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』
上映劇場:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUSビル3F)
上映期間:2023年8月11日(金・祝)から8月17日(木)まで1週間限定
上映時間:連日15:30~
料金:一般 1,400円/会員・シニア 1,200円/大学・専門学校生 1,000円/高校生 800円(オンライン 900円)/中学生以下 500円(オンライン 600円)
チケット販売:
【オンライン販売】 ユーロスペース公式ホームページにて各上映日3日前00:00から販売開始(上映開始1時間前まで)
【劇場販売】各上映日3日前劇場OPEN時から販売開始(座席指定券の販売は各日最終回上映開始前まで)

上映を企画したユーロスペース支配人・北條誠人 コメント

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』がこの夏、よみがえります。それも31年前の公開時と同じ35㍉フィルムで。大滝詠一さん、笠置シズ子さんらの歌をサイケでシュールでスキゾでナウなアニメーションにして銀幕をうきうきにいろどります。誰がこんなことを考えついたでしょうか!お盆に観るにはぴったしの“これぞ映画”でスーパーナイスな漫画映画です!

ストーリー

学校で「めんこい仔馬」という歌を習ったまる子ことさくらももこは、それを図工の時間の絵のテーマにするがどのように描いたらいいか分からなかった。ある日、静岡の祖母の家近くで絵描きのお姉さんに出会い、「めんこい仔馬」は、実は戦争で馬と少年が別れなければならない悲しい歌なのだと3番の歌詞まで教えてもらい……。

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』は2023年8月11日(金・祝)から8月17日(木)まで1週間限定でユーロスペースにて上映
©さくらももこ/(株)さくらプロダクション・日本アニメーション1992