Amazon Original映画『次元大介』のワールドプレミアイベントが10月10日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、玉山鉄二、真木ことか、さとうほなみ、草笛光子、橋本一監督が登壇した。

50年以上にわたり、日本だけでなく世界中で人気を誇るモンキー・パンチ原作の「ルパン三世」。シリーズ最新作となる本作の主人公は、ルパン三世の無二の相棒にして早撃ち0.3秒の天才ガンマン、次元大介。その粋な佇まいとハードボイルドな見た目で主人公のルパン三世と並ぶ人気を誇る次元大介を、小栗旬主演の実写映画『ルパン三世』(2014)でも同役を演じた玉山鉄二が9年ぶりに演じる。

「前回は相棒がルパンもいて、五右ェ門もいてという形だったので安心感があったんですけど、今回は次元目線でストーリーが進んでいって」と本作について語る玉山は「半年くらいかけて撮影があったんですけど、アクションもあったり、お芝居もたくさんあったり、有意義な半年間で、僕としては生きている心地がした半年間でした」と振り返った。

その玉山の姿勢に「ストイックに、玉山さんの次元を演じていただいたのでよかった」という橋本監督。玉山は「柔軟な監督で、僕たちの意見もそうですし、アクション監督と話しながら構築していった」といい、「いろいろなアクションを見せらるようにと議論をしながら時間をかけて構築していった」と明かした。

声と感情を失った少女を演じた真木は「自分がオトの気持ちになって、オトの過去を振り返って表情で表せたと思いました」と語った。その真木について、玉山は「彼女はすごかったです。集中録も高い」といい、泣きの芝居については「3時間~4時間くらいずっと泣いているんです。彼女の集中力は大人顔負け」と称賛した。

本作の見どころでもある“ガンアクション”については「次元は世界一のガンマンで、構えている時点で敵を倒しちゃっているんです。アクションの尺が短くなっちゃうので、いかに延ばして、プロセスを構築していくかを何度も監督と話し合った思い出がある」と振り返る玉山は「派手に見せないといけないところで、どうアイデアも込めて派手に見せるかとか。抑揚をつけたり」と役作りを明かした。そのアクションについて、さとうは「ヒーローの無双状態が大好き。次元大介強い、その爽快感が得られる」と本作の仕上がりに自信を見せた。

イベントでは“相棒のように欠かせないもの”をフリップで披露。「時間がれば家族でサウナに行く」という玉山は「一回行くと、行かないと動かない体になる。生活の中心に来ちゃってる、相棒です」と断言した。

また、「小さいころからぬいぐるみが大好きで、撮影でも欠かせないもので、気分によってぬいぐるみを持ち歩いているんです。今日も相棒を持ってきていて、この子はクリスマスに玉山さんにもらいました」と明かす真木に、玉山は「本当に彼女は撮影を頑張っていて、クリスマスも京都で撮影だったんです。どうにかクリスマスの日もテンションをあげてあげたいなと思って。どのぬいぐるみがいいかなと調べて、ひとつひとつドイツの職人さんが手作りで作ってるやつ(をプレゼントした)」とエピソードを披露した。

さらにイベントの終盤では、10月22日に90歳の誕生日を迎える草笛に玉山から花束が贈呈され、「あっという間に90という数字が目の前に入ってきて。『あら、私もう90?』って。90と戦おうと思うんですけど戦うと損だから、戦わないように受け入れて、90歳を大事に生きてみようと思っています」と語った。

最後に玉山は「最初の企画の立ち上げは前回の『ルパン三世』(2014)の撮影が終わってすぐに企画が立ち上がって」と振り返り、コロナかを経て完成した本作に「裏で情熱をかけて一生懸命動いてくれていた人がいます。大きな感謝をしています。いろいろな人間が情熱をかけて、時間をかけて作り上げた作品です。楽しんでください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『次元大介』は2023年10月13日(金)よりPrime Videoで世界同時配信
監督:橋本一
出演:玉山鉄二、真木よう子、真木ことか
さとうほなみ、笹野高史、本宮泰風、波岡一喜、野村祐人、馬場徹、田中要次
永瀬正敏、草笛光子
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