13年間の出逢いと別れ…キリエの歌がつなぐ4人の物語―『キリエのうた』の原作小説を所収した岩井俊二著『キリエのうた・檸檬色の夢』愛蔵版の発売が決定した。

岩井俊二監督最新作の主人公は、路上のミュージシャン。主演は6月に惜しまれながらも解散した、楽器を持たないパンクバンド「BiSH」のメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンド。松村北斗、黒木華、広瀬すずらがメインキャストとして出演する。壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄される男女4人の人生が、切なくもドラマティックに交錯していく―。

今回、岩井俊二監督最新作『キリエのうた』の原作小説を所収した『キリエのうた・檸檬色の夢』愛蔵版が完成。10月24日(火)より予約を開始し、11月1日(水)より順次配送が予定されている。映画監督として、国内外を問わずファンの多い岩井俊二だが、小説家としての岩井の評価も高く、これまで、映画の原作小説はもちろん、『ウォーレスの人魚』(KADOKAWA)『番犬は庭を守る』(文藝春秋)『零の晩夏』(文藝春秋)など、書き下ろしの長編小説をコンスタントに発表してきた。

そして今回、『キリエのうた・檸檬色の夢』愛蔵版を上梓した。現在、大ヒット上映中の映画『キリエのうた』と、今年公開されたショートフィルム『檸檬色の夢』の原作小説を所収した本作。特製ブックケースに纏うのは『キリエのうた』を象徴する青いワンピース。グラシン紙をめくると現れる、目の覚めるような鮮烈な青と黄色は、それぞれの作品のテーマカラーでもある。そっと人生に寄り添い、ずっと手元に置いておきたくなるような一冊が誕生した。

岩井俊二 コメント

いままでは単行本を先行販売して、劇場公開で文庫本を出すというのが、慣例になっていましたが、今回、僕がいっぱいいっぱいで、単行本の出版を断念せざるを得なくなりました。文庫本もギリギリなんとか間に合ったぐらいで。関係者には色々とご迷惑おかけしました。そんな中で編集の篠原一朗さんはじめ、関係者、スタッフからも、そしてなにより僕自身も単行本を世に出せないだろうか、という話が渦巻きまして、今回、去年書いた『檸檬色の夢』という小説とセットで自費出版的な愛蔵版をリリースすることとなりました。いささか手が届きにくい価格になってしまいましたが、装丁もこだわった愛蔵版です。是非!

商品仕様

・特製ブックケース入り(箔押し、内側にも印刷、グラシン紙巻き)
・本の表紙は布素材を使用し、三種類の箔押し加工を実施
・2本のスピン紐付き
・花布(はなぎれ)付き
・上製本
・本文328ページ
※ノベルティとして岩井俊二直筆のイラストが描かれた特製しおりが付属。

購入特典

①先着100名に映画『キリエのうた』のムビチケをプレゼント。
②購入者に希望の名前の為書きと岩井俊二の直筆サイン入り。

商品情報

価格:8,800円(税込)
ISBN:978-4-16-391760-3
発行所:株式会社文藝春秋
©Iwai Shunji

同時収録作品

『檸檬色の夢』
今年2月、LINE NEWSの動画コンテンツ内にて配信され、その後、岩井自身の手によるディレクターズカット版が制作され話題を呼んだショートフィルムの原作小説。夢と現実が交錯する、ちょっと切なく不思議な物語。
ストーリー
美大生のイオは、毎日夢日記を付けることを習慣にしていた。レモン色の絵の具をどこかになくしてしまったことをきっかけにミヤマ先輩と親しくなり、彼に誘われて家具屋でバイトを始める。ある日、配達先で,
ある巨体の男と出会う。その男の名前を聞いた刹那、イオの全身を戦慄が貫く。にわかに世界がほころびを見せはじめ、夢と夢とが共鳴しあう中、淡いレモン色に彩られた初恋の想い出に、思いもよらない真相がもたらされる──。

予約

 円都市場にて予約受付。

『キリエのうた』は全国で公開中
原作・脚本・監督:岩井俊二
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華/広瀬すず
村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品(霜降り明星)、矢山花、七尾旅人、ロバート キャンベル、大塚愛、安藤裕子、鈴木慶一、水越けいこ
江口洋介、吉瀬美智子、樋口真嗣、奥菜恵、浅田美代子、石井竜也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉
配給:東映
©2023 Kyrie Film Band