日韓共同制作クライム・アクションエンターテインメント映画『ナックルガール』のアクション監督が驚きの“撮影手法の秘密”を告白している。

本作は、『梨泰院クラス」等の原作で知られる韓国の企業Kakao発の大人気Webコミック「ナックルガール」が原作の、日本のAmazonスタジオと韓国の映画制作会社クロスピクチャーズによる日韓共同制作作品。三吉彩花演じるナックル一つで命を懸けた戦いに果敢に挑む若き女性主人公・橘蘭が、突然失踪した妹を救うため、たった一人で裏社会に踏み込んでいくクライム・アクション映画。

蘭がナックルをはめて戦うアクションシーンが満載の本作では、韓国で名を馳せているアクション監督のチェ・ボンロクが“リアルに見える”アクションを手掛けている。撮影のこだわりは“実際にアクションを役者に当てること”。観る者の心を揺るがすリアルなアクションとなっている。

女性ボクサーの橘蘭が失踪した妹を救い出すため、裏社会にはびこる謎の犯罪組織に大切なグローブを外しナックルをはめてたった一人で挑む物語を壮絶なアクションと共に描き出す本作。ボクシングの試合のシーンや刀を使ったアクションシーン、全身を使った殴り合いのアクションや銃アクションなど、いろんなタイプのアクションが盛り込まれている。

本格的で見ごたえのあるアクションシーンを手掛けたボンロク監督はアクションへのこだわりについて「最近は視聴者の方や観客の方の見る目、基準が高くなっているので、噓っぽかったり、作り物っぽかったりするとすぐにばれてしまうんです。だから当てられるところは実際にちゃんと当てて、当てちゃいけないところはどうにか最小限のダメージに抑えて行いました。ちゃんと当ててリアリティを見せたいと思っているので、リアルに感じてもらえるようにすごく意識してアクションを作りました」と明かしている。

しかし、役者やスタッフが怪我をしてしまうなど危険なことは絶対にできない。ボンロク監督が一番大切にしているのは“安全性”で「実際に当てるけれど、一番大切なことは役者さんやスタッフの皆さんの安全です。これはもちろん当たり前のことですね」と語り、アクションを当てても安全なやり方を含めて俳優陣には指導をしていった。半年間にわたるトレーニングを受け蘭を演じた三吉は「今まで殴られた経験がないので、今回の撮影でスパーリングをした時に、痛いし悔しいという感覚が出てきて。でも撃たれていくうちに、蘭としてはこういうフォームがいいのかな?とか、戦う場合はこういうスタンスがいいのかな?とか、考えるスイッチを入れることができました。あの燃え上がる感じは味わったことのない感覚でした」と、アクションシーンへの思いを語る。

さらに蘭に立ちはだかる二階堂を演じた伊藤英明も「かっこいいアクションはもちろん必要ですが、“リアルな動きに基づいた身体操作に演技を入れる”ことを、韓国のアクションチームから学びました。自分の中で視野が広くなり、世界基準のようなものを感じさせてもらいました」と、日韓共同制作による作品だからこその新鮮な体験と学びを明かした。日韓の制作陣やキャスト陣が試行錯誤しながら力を入れたアクションだからこそ生まれたリアルなアクションシーンに注目だ。

『ナックルガール』は2023年11月2日(木)よりPrime Videoにて世界独占配信
監督:チャン
出演:三吉彩花
前田公輝、細田佳央太
栄信、納谷幸男、松田るか
南琴奈、有森也実、八十田勇一、三浦誠己
近藤芳正、神保悟志
窪塚洋介/伊藤英明
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