ジェシー・アイゼンバーグ初監督・脚本作品『僕らの世界が交わるまで』の日本版予告編が解禁された。

2022年サンダンス映画祭でのワールドプレミア上映を経て、第75回カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニング作品に選出された本作は、『ソーシャル・ネットワーク』(10)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた俳優ジェシー・アイゼンバーグの初長編監督作品。自身がAudible(Amazonのオーディオブック)向けに作った5時間のラジオドラマを基に、ジェシー自ら脚本も担当している。製作は、『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したエマ・ストーンが、デイブ・マッカリーと共に設立した映画/TV制作会社「フルート・ツリー」で、本作が初製作映画となる。さらに、『ムーンライト』(16)『ミッドサマー』(19)などを世に送りだし、映画ファンから絶大な人気を誇り、オスカー常連となっている映画会社「A24」も製作・北米配給を手掛ける。

今回、ちぐはぐにすれ違う家族のドタバタ人間模様を描く本作の日本版予告編が解禁。すれ違いを続ける母・エヴリン(ジュリアン・ムーア)と息子・ジギー(フィン・ウォルフハード)の姿が印象的な仕上がりとなっている。ネット上で音楽活動をするジギーと、社会奉仕に身を捧げるエヴリンはお互いのことが理解できずにぶつかり合ってばかり。配信中に部屋をノックしてしまうエヴリンに憤るジギーや、手伝いに応じないジギーに呆れるエヴリン、エヴリンに「近道はない」と言われ怒って車の屋根をたたくジギーなど、“親子”にありがちな衝突シーンが予告編に収められている。

自分のことをわかってもらえない状況にフラストレーションを募らせ、ときに口論し、ぶつかり合うふたりだが、予告編のラストシーンで、父(ジェイ・O・サンダース)に「自己愛が強くてそっくりだ」と評される似た者同士。空回りを続ける彼らがそれぞれの失敗を経て辿り着く、お互いへの想いとは─。

映像のナレーションでは、エヴリン、ジギーそれぞれの心情がかわるがわる語られる。ジギー視点では、エヴリンを「僕の宿敵」と語り、「2万人のフォロワーがいることを 君に知ってほしい」とライラ(アリーシャ・ボー)への恋心を吐露する。エヴリン視点では、「幼いころいつも私の味方だった息子」と過去を回顧し、変わってしまったジギーに戸惑う心の内を明かしている。そんな親子の本音に、自身もひとり息子を持つ母である女優・大塚寧々と、ジギーと同年代の俳優・鈴木福がナレーションを務めた。
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日本版予告編
大塚寧々 コメント

声で表現することは好きなので、ナレーションのオファーが来たときはうれしかったです。母と息子のすれ違いがすごく切ない作品ですが、それでもお互いが母のこと、息子のことを想っている姿を観て、家族っていいなと思いました。家族といえども、自分の理想通りには動いてくれない。そんなもどかしさと切なさにとても共感しました。その寂しさがあるからこそ、誰かを大切にしたいという気持ちになれる映画です。

鈴木福 コメント

ジギー、エヴリンをはじめとするキャラクター全員に共感できる部分がありました。心がほんのりあたたまるような作品で、いろんなことがあっても、頑張っているジギーが愛らしくて素敵でした。予告編で興味を持ってくださった方には、ぜひこの作品をご覧いただきたいです。

『僕らの世界が交わるまで』は2024年1月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード、アリーシャ・ボー、ジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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