ヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演映画『PERFECT DAYS』の本予告映像が解禁された。

数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた本作。ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぎ、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。さらに第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第43回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待されるなど、世界中の映画祭を席巻し続けており、先日にはアカデミー賞国際長編映画賞の日本代表選出が決定した。

先月より開催された第36回東京国際映画祭のオープニングではカンヌ国際映画祭以来となるレッドカーペットをヴィム・ヴェンダース監督と主演の役所広司を筆頭に、豪華キャスト・スタッフが勢揃いし歩き、駆けつけた多くのメディアのインタビューやファンの歓声に応えた。レッドカーペット後にはオープニング作品としてアジアプレミアを実施し、華々しく日本の映画ファンにもお披露目された本作。SNS上では、「完璧な作品」「素晴らしすぎて泣いてしまった」「見た日がパーフェクトデイになる」と絶賛の感想が相次いでいる。

今回解禁された本予告映像では、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくる中、いつもの朝を迎えたことを悟った役所広司演じる主人公・平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。そんななんてことの無いルーティーンだ。

「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。全編に流れているルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、平山は一日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽るのだった。キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」とともに、歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」をまさに体現する予告編に仕上がった。

本予告映像

『PERFECT DAYS』は2023年12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:柳井康治
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
配給:ビターズ・エンド
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