Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』の決戦前夜祭・全世界最速上映イベントが12月13日(水)に有明アリーナで行われ、北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平、白石聖、古川琴音、見上愛、清水尋也、町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一、 綾野剛、月川翔監督が登壇した。

1990年から4年間にわたって週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された冨樫義博による伝説的大ヒット漫画「幽☆遊☆白書」(ジャンプ・コミックス刊)。第1話で主人公が死亡するという衝撃的な展開で連載がスタート。人間界、魔界、霊界という三つが交錯する壮大な世界観の中で、それぞれに強い信念をもって戦う魅力的なキャラクターたちのバトルを誰もが手に汗握り見守ってきた。伝説の始まりから30年。世界中に多くのファンを生み出した『幽☆遊☆白書』が、北村匠海(浦飯幽助)、志尊淳(蔵馬)、本郷奏多(飛影)、上杉柊平(桑原和真)の豪華キャストを迎え、かつてないスケールで贈る世界初の実写ドラマとなって誕生する。

多くの観客が待ち受ける会場に1人ずつ登場したキャスト陣。「完成したものを見た時に、監督に『これはとんでもないものができましたね』と言いたい気持ちになりました。世界中のみなさんがどんな感想を持つか、どんな体験をしてくれるかが楽しみですし、気になります」と話す北村は「すごいイベントですね。僕らがびっくりしていて」と改めて会場の雰囲気に驚くを隠せない様子だった。また、「一言で表現するのが難しいですけど、エンドロールに自分の名前があった時に自分を誇れる作品に出会えた感覚でした」という志尊。

本郷は「見たことがない映像の連続で。ずっと大騒ぎして見れました。一人で大騒ぎして見ていました。それくらいとてつもない作品ができています」と自信を見せた。上杉は「エンタメに時間を費やすことが無駄じゃないなと思える作品です。みなさんの時間を使ってたくさん広めて見ていただきたいと胸を張って言える作品です」とコメント。

白石は「みなさんのアクションシーンがすごく圧巻で、一気に5話まで夢中になって見てしまいました。エンドロールを見た時にこれだけたくさんの方の力らが集まって一つになったんだなと実感して、感無量な気持ちになりました」という。古川は「出演していたはずなんですけどどうやって撮ったんだろうと。こんな景色が広がっていて、アクションもなんで人間がこんな動きができるんだろうと。言葉にならないくらい迫力があります」と語った。

「とにかくスケールがすごくて、今まで見たどの作品とも比べられないと思いました」という見上は「アクションもすごいんですけど人間の心が通ったドラマがあって、みなさんのお芝居にもスタッフさんの動き方にも心動きました」という。清水は「美術、衣装、お芝居ももちろん撮影もどの部門どの部署をとっても最高峰の技術が詰め込まれている、文字通り本物の超大作だと思います」と感慨深げな様子を見せた。

「幽助にえらそうにたくさん言うんですけど、幽助が言いたくなる幽助感が原作そのままだなと。楽しくやらせてもらった」とい町田は「光栄だなと、それに尽きる。世界のみなさんに見ていただくにふさわしい。みなさんがどれだけアクションだったり撮影が大変だったのかと、涙が出るくらい本編を見て思い知りました」と力強く語った。「この年齢でこの役が来るのが信じられなくて、本当に私でよろしいんでしょうかと3回くらい申し上げた」という梶は「アクションって難しいんです。いらっしゃる方みなさんお上手で素敵でした。北村匠海さんと3日間撮ったんですけど、匠海さんは優しいからちゃんと受けてくれるんです。終わってみればとてもすごい作品に出させていただいた。これからの人生の中でも宝物になるだろうと思っています」と語った。

「これだけの悪役はいないだろうというくらいヒールでした。若いエネルギーと情熱がすごくて、毎日くたくたでした(笑)」と振り返る滝藤は「それぞれの葛藤が描かれているので楽しんでいただけたらうれしい」とコメント。「お芝居とVFXの共存、監督がこれを掲げていました。その中でそれがちゃんと共存していました」と断言する綾野は「瞳だけはVFXでは描けないと改めてこの作品に教えていただいた。それぞれが持つ眼差しをみなさんに見ていただけると思うと、とても感謝しています」と語った。

本作の見どころでもあるアクションシーンについて「一つのスタジオで毎日顔を合わせながらワンカットワンカット撮り進めていきました」と撮影を振り返る北村だが、その撮影では「現場で出るご飯がおいしかったです。さすがNetflix様だなという感じがすごくしました。現場でのご飯は本当に大事で。スタッフの方たちは僕らよりも前に現場に入って、後に帰って。ご飯がおいしいというだけで僕らもスタッフも含めて、目の前の一瞬に全力を出せる豊かな撮影期間でした」と感謝の気持ちを語った。

一方で、本郷は「(特殊メイクで)真っ黒なんです、僕の利き手である右手が。こっちの手でご飯を食べることができないので、左手でご飯を食べるのがめちゃめちゃ上手になりました」と明かし、笑いを誘った。志尊からは「一人だけ入り時間が1時とか2時でしたもんね」と明かされた。

「印象に残っているのはコエンマ様のおしゃぶり」という古川は「おしゃぶり姿を見て2回驚いたんです。1回目はおしゃぶり姿が似合う人がいるんだという驚き。2回目はおしゃぶり重かったですよね。顎がどんどんしゃくれていってと明かし、町田は「顎もしゃくれるし、えらも張ってくるんです。特注おしゃぶりでちょっとだけ歯で噛めるくらいの長さにしてもらった」と笑いを誘った。

その町田は「コエンマルームというものがありまして、一回9割くらい撮ったんです。その一年後、全部撮り直しますと」と、オールアップを延期してまで再撮影が行われたといい、「本当にこだわって、よりいいものにするためにこんな決断ができることはすごいなと思いました。(再撮影に)行ってみたらセットが3倍くらい豪華になってた」と明かした。

また、北村は「一視聴者として声が出ました。感動もありました。自分が放っている霊丸が実態として映像の中にあるとか、目の前にいた戸愚が自分のイマジネーションを超えて素晴らしいものになっているとか、全てが想像が超えてきていた」と改めて語った。最後に北村は「日本における漫画・アニメのカルチャーは世界中に届いています。『幽☆遊☆白書』を通して、世界の媒体とインタビューで触れ合ったりしながら改めて日本のカルチャーは世界に届いているんだと。Netflixという場所で、『幽☆遊☆白書』という作品で届けらるきっかけをいただきました。だからこその僕らが考える『幽☆遊☆白書』の実写での表現、100点を追い求めて撮影を重ねてきました。やっと届けられるということで感慨深いのですが、みなさんの青春として愛していただければ光栄です」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』は2023年12月14日(木)よりNetflixで世界同時配信!
監督:月川翔
出演:北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平
白石聖、古川琴音、見上愛、清水尋也
町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一
稲垣吾郎、綾野剛
©Y.T.90-94