『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』の公開記念舞台挨拶が1月6日(土)に新宿バルト9で行われ、小野友樹、上田麗奈、斉藤壮馬、大橋彩香、谷口悟朗監督が登壇した。

改造人間VS吸血⻤VSヤクザ、谷口悟朗による史上最狂の映画が誕生──。『コードギアス』シリーズや『ONE PIECE FILM RED』を手掛けた谷口悟朗が、原案・脚本・監督を務める最狂バイオレンスアクション映画『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』。魔改造された「東京」を舞台に、改造人間となった男の壮絶で血みどろな逃走劇を描く。

作品にちなんで“赤”を取り入れた衣装で登場したキャスト陣。公開を迎え、「皆さんについに観ていただけること、そして今日みんなと一緒に登壇できて光栄に思います」と喜びを噛み締めた小野。谷口監督もコロナ禍での制作を思い返しながら「アフレコ収録が1年半前にあって、スタッフもテレワークなどで連携をとっていましたね。きちんと完成させられたことがありがたいし、よかったです」とコメントした。

12月に行われたジャパンプレミアで上田の演技を絶賛していた小野だが、監督から事前に「媚びないお芝居をしてほしい」と言われていたという上田は「その言葉を一生懸命咀嚼しながら現場に向かいました。収録現場で、皆さんの熱量を受けてお芝居が変わっていった感覚がありました」と振り返ると共に、熱量の大きさに応えられるかという不安や想いの強さから本番中に涙が止まらなくなったことを明かし「それがプレッシャーに押しつぶされそうなルナルゥの気持ちと合致して、よかったと思っています」と話した。監督も「オリジナル作品ということで手探りの部分は皆さんあったと思うんですが、よく応えてくれました」と絶賛した。

お調子者だけれども、妹思いの兄・クルスを演じた斉藤。「お調子者です!」と元気よく挨拶してから「特に僕は監督との打ち合わせは……(なかった)」という発言に会場から笑いが。監督は「何回か仕事をしてきているのでわかるんです。現場でオーダーしても応えてくれるだろうというね」と熱い信頼を寄せる様子も見られた。斉藤は「世界観がヘビーなので、それにマッチするようなリズムやハキハキしゃべりすぎないことなどを試しました」と自身で気にかけたポイントを語った。

逃亡者キサラギをサポートする、“逃がし屋”のリーダー・エクアを演じた大橋はシナリオを読んで「普段私たちは色々な地域に気軽に移動したりしていますが、この作品はそれに許可が必要だったり、他の場所に行くにも大変な世界。その中で懸命に生きているキサラギたちに勇気をもらえる、と思いました」と話し、逃がし屋が主軸となるTVアニメ「エスタブライフ」よりも笑顔成分が少ないことを加味して、押さえた芝居に挑戦したと明かした。

ここで新年早々のイベントということで“BLOODY”にちなみ、赤い墨汁で仕上げた書き初めを1人ずつ披露。小野は本作のタイトルとも掛けつつ、一年を通して海外の方も含めより多くの人に作品を届けたい想いを込めて『血逃』。加えて、「血(本能)から逃げるな」という意味も込め、大好きな“食べること”を挙げた。一昨年25kg落とした体重は昨年で30kg増量。血には抗わず無理なく15kgの減量に挑戦中だという衝撃の経過を報告した。

上田は達筆な『健康診断』の4文字。対して斉藤は『すこやか』と発表し、「上田さんと同じです!」と言うと、上田は「同じ事務所だから社風が出ているね」とフォローし会場の笑いを誘った。一年間好きなものを断つことによって仕事運を高めるという大橋は『脱・ペペロンチーノ』。2023年はロイヤルミルクティーを見事我慢し、今年は勝負の年として「ペペロンチーノから逃げる、1月6日の今日、すでに辛いです」と吐露した。

そして監督は『リテイク○(まる)』。「リテイクを出すと人に嫌われるのではないか、などと考えてしまうが恐れずにいこうと。そして日々やっていることが結果につながるので、その気持ちを忘れずに、という想いで”○(まる)”を追加しました」と語りつつ、斉藤に対して本作のリテイクを予感させるようなジョークを繰り出し盛り上げた。

最後に小野は「こんなに笑った舞台挨拶ないくらい楽しい時間でした。このメンバーだったからこそかな、と思います。楽しい仲間たちと駆け抜けられて良かったです!」、上田は「”地獄の逃走劇”というだけあってアクションシーンも盛りだくさんです。希望ってなんだろうという考えが浮かんだり、胸に残った作品なので何度も楽しんでいただきたいです」、斉藤は「監督からもリテイク……の話があったので、もしかしたら何かが変わるかもしれない!(笑)期待してください。ありがとうございました」、大橋は「観終わった後には背中を押してもらえるようなパワーをもらえる作品です」、監督は「声優ファンもアクションファンも楽しめると思いますし、何度か見ることで繋がるように仕掛けているドラマもあります。1度見て気に入っていただけたら周囲に伝えていただけたら、これに勝る喜びはありません」とメッセージを寄せ、笑顔の絶えない舞台挨拶は幕を下ろした。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』は公開中
配給:ギャガ
©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会