WOWOW連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』の完成披露試写会が2月19日(月)に都内で行われ、神山智洋(WEST.)、松井愛莉、竹財輝之助、光石研、中川和博監督が登壇した。

WEST.の神山智洋が自身初の単独主演作品かつ初のWOWOW作品の主演に挑む本作。原作は漫画家ゆうきまさみにより2013年から2017年まで週刊スピリッツで連載されたミステリー作品「白暮のクロニクル」。「吸血⻤(オキナガ)×公務員」という今まで描かれなかった異色のコンビが難解な事件に挑むという斬新な設定が人気を博した。神山が演じるのは不老不死の体質を持つ「オキナガ」で、見た目が18歳、実年齢は88歳の雪村魁。オキナガ絡みの殺人事件の捜査に協力する傍ら、60年間にわたり、未年のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称「羊殺し」にかつての恋人を殺されており、犯人を突き止め、復讐を果たすことを目的としている。オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称“夜衛管”への異動を通告され、魁との連絡係を命じられる新米職員の伏木あかり役には松井愛莉。魁とあかりはバディとなり衝突を繰り返しながらも事件解決に向けて協力し合い奔走していく──。

初の単独主演作品に挑んだ神山は「4年ぶりの映像作品ということで、最初にお話をうかがったときはもちろんうれしかったですし、ようやく来たかという気持ちは強くて」と振り返り、「(WOWOWは)いつか出たいと思っていた局だった」と明かした。そんな本作では見た目が18歳、実年齢88歳という役柄を演じるにあたっては「僕30歳なんです。18歳の役ではあるんですけど、18歳でオキナガという存在になって時が止まる。18歳の子が70年間生きて88歳になる。どういったことを経験してきたんだろうということを考えて。体重を落として」と役作りを振り返った。

劇中にはアクションもあるといい「若い時に比べると体を動かすのが大変になってきまして。めちゃめちゃ走ってます」という神山は「18歳の気持ちで走るとちゃんと足が絡まる」と笑いを誘い、さらに「体当たりで挑ませていただいた」と本作に込めた思いを語った。

松井は「最初は距離感があったんですけど徐々に縮まっていって、自然と魁とあかりみたいになれた」と振り返った。神山は「松井さんは明るくて太陽みたい。凸凹感が松井さんも全力で向き合ってくださっていたのでやりやすかったです」と語った。

座長・神山について「すげー役者見つけちゃった。滝藤賢一さん以来」と話す竹材に、「恐縮です」という神山。さらに「本当に稀有な役者。もっともっと映像やってほしいです」と大絶賛した。光石も「この作品にかけている思いが伝わってくるから、本気度が伝わった。引っ張っていただいた思いがあって」と神山の印象を語った。また、イベントでは作品の内容にちなんで18歳の頃の写真を披露し、神山は「ばり恥ずかしい。結構とがってた」と笑っていた。

最後に神山は「キャスト、スタッフ一丸となって、手をがっちり組んで作品に向き合って、できる100%を出せたと思います。いい形でまとまったと思っています。1話は体感5分、2話は体感3分ですので8分で終わります(笑)それくらいギュッと詰まっているので世界観を楽しんでいただければ」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』は2024年3月1日(金)よりWOWOWで放送・配信開始
監督:中川和博、佐々木豪
出演:神山智洋(WEST.)、松井愛莉、竹財輝之助、高橋努/桜庭ななみ、水間ロン、田村健太郎、片山友希
 原田佳奈、吉村界人、工藤遥、矢柴俊博、霧島れいか、利重剛、水野久美/大林隆介、伊藤歩、光石研
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