『マダム・ウェブ』の日本語吹替版プレミア上映ナイトイベントが2月21日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、大島優子、潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人が登壇した。

ニューヨーク。救急救命士として働くキャシー・ウェブ(後のマダム・ウェブ)は、一人でも多くの命を救うため日々奮闘していた。ある時、救命活動中に生死を彷徨う大事故に巻き込まれてしまう。それ以来、キャシーはデジャブのような奇妙な体験を重ねるのだった。自分に何が起きているのか戸惑うキャシーだったが、偶然にも出会った3人の少女たちが、黒いマスクの男に殺される悪夢のようなビジョンを見てしまう。それが未来に起きる出来事だと確信したキャシーは、少女たちを助けることを決意。未来が見えるという不思議な力を使い何度も危機を回避するが、謎の男はどこまでも追ってくる…。男の目的は一体?なぜ執拗に少女たちを追うのか?やがて明らかになる、少女たちの<使命>とキャシーの能力の秘密。少女たちを守る先に、彼女が救うことになる<未来>の正体とは―。

イベントに登壇したのは、突然未来予知の能力を得た主人公のキャシー・ウェブ(マダム・ウェブ)の声を演じる実写吹替初挑戦の大島優子マダム・ウェブが救う3人の少女のジュリア役・潘めぐみ、アーニャ役・ファイルーズあい、マティ役・伊瀬茉莉也、黒いマスクの男・エゼキエル役の子安武人、そして現時点では役どころがシークレットになっている萩原聖人。

本作のオファーを受けて「マーベル作品が好きで見ていたので、飛び跳ねるほどうれしかったんですけど、それと同時にプレッシャーがすごくて」という大島は「好きな世界観だからこそ、その作品に自分の声を吹き込むということが『いいんですか?』と思ってしまって。日々プレッシャーと戦いながらやっていました」と振り返った。吹替を行う際には「実際に芝居をされている方のところに声を吹き込むのは、普段よりも制限があってイマジネーションがもっと必要な作業だったので、声優さんはすごいなと思いました」と語った。

完成したのが作品を見て「自分の声を2時間聞くのは苦痛ですよね(笑)」と笑う大島に、「分かります、デビュー当時はそう思った時期ありました」と共感する潘。大島は「フルで流して見たことがないから、歓声を見た時に、あれ!?と疑問が浮かんでしまって反省点もありましたけど、本当に光栄なことで感謝しています」と改めて語った。

潘は「マーベル映画に出させていただけるんだと光栄な気持ちでした。ドラマシリーズには関わらせていただいたのですが、映画に出させていただくのは初めてなので。いろいろな役を演じるたびに夢が叶ったと思うんですけど、まだまだ叶えていない夢があるなと」と語った。一方で、「実は大島優子さんと13年前に実写映画で共演させていただいて。その時がフィルムデビュー。その時に現場のムードメーカーだったのを覚えていて。キャシーを助けるシーンがあったりして、その時のありがとうを返せてたらいいなという気持ちがあった」と語った。

また、ファイルーズは大島が演じるキャシーについて「キャシーの安心感がすごい。成長していく過程が本当に素晴らしくて、説得力のあるお芝居で感銘を受けました」と大絶賛し、大島は「本当に私の心は救われますと恐縮しきりだった。

伊瀬は「もともとマーベル作品が大好きで、『スパイダーマン』シリーズが特に大好きで。関わらせていただけるなんて夢のようで。試写で見させていただいたときは、(オープニングの)マーベルのフィルムがあるじゃないですか。これこれ!とテンションが上がっちゃって」と興奮気味に語った。

子安は「画面に集中できるし、表情を見られたり、吹替の良さは何も考えずに画面に没頭できるのはいいなと。お芝居が素敵でいいんです」と吹替版の良さを語った。今回のイベントで演じる役柄がベン役だと発表された萩原は「キャシーのバディです。ベンという男をやっています。以上です」と言葉少なに語った。マーベルが大好きという萩原だが「今までの数あるマーベル作品とは雰囲気が違いました」と本作の魅力を語った。

今回実写吹替に初挑戦となった大島は「動いてみないと分からないこともあったりして、ちょっと寝転がって作業するシーンでは、実際に寝転がってやらせていただきました。実際にやってみないとどう力が入るか、声の出し方も変わったので」と照れ笑いを浮かべた。

さらにイベントでは“未来予知”にちなんで、箱の中に何が入っているかを当てるゲームを実施。それぞれの前に箱が用意されるとまだ手を入れる前から「触ってないのに分かりました」と宣言する大島。全員が一斉に箱に手を入れ触った結果「クモ」で正解したが、大島は「(触る前は)ポップコーンだと思った」と外れていたことを明かした。

最後に大島は「自分もこのパワー持ってる気がする、自分も何かできる気がすると後押ししてもらえるところがマーベル作品の素晴らしいところだといつも見て思います。今回はミステリーサスペンスで、アクションがすごいあるわけではないです。頭脳派です。いつもと違う感覚で楽しんでいただけたらと思います」とアピールし、「試写で字幕版で見させていただきましたが、その後吹き替え版で見させていただいた時に全く違う映画を見たような新しい発見ができた。二度楽しんでいただけたら」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『マダム・ウェブ』は2024年2月23日(金・祝)より全国で公開
監督:S・J・クラークソン
出演:ダコタ・ジョンソン、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、アダム・スコット
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