『ネクスト・ゴール・ウィンズ』の公開記念トークショーが2月25日(日)にユナイテッド・シネマ浦和で行われ、元サッカー日本代表・坪井慶介が登壇した。

2001年、ワールドカップ予選史上最悪の0-31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチームに、次の予選が迫っていた。破天荒な性格でアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが就任し、立て直しを図るが、果たして奇跡の1勝は挙げられるのか…。2014年に、『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』としてドキュメンタリー映画化もされた、この奇跡の実話をベースに、『ソー:ラブ&サンダー』などのハリウッド大作から、『ジョジョ・ラビット』といったセンスとユーモアにあふれた心打つ感動作まで幅広く手掛けるタイカ・ワイティティが監督・脚本を務め、独自の世界観とユーモアを盛り込みつつ描く感動の実話。主人公トーマス・ロンゲンを演じるのはマイケル・ファスベンダー。その他にもオスカー・ナイトリー、エリザベス・モスなど実力派俳優たちが脇を固める。

今回のイベントは、坪井が現役時代の2002年から2015年の13年間所属していた浦和レッドダイヤモンズのホームグラウンドである浦和で行われ、Jリーグの開幕も、本作の公開日と同じ23日からという、万全の舞台での開催となった。

冒頭では「浦和はすごく長く過ごしたので、来ると安心します。皆さんとお会いできるのがすごく嬉しく思いますし、今日を楽しみしていました」と笑顔でコメントした坪井。また、本トークショーの実施場所は、なんと坪井直々の希望だったそうで、浦和愛がうかがえる指定に会場からは拍手が巻き起こった。映画の感想については「サッカーに関係した人間としては共感できる部分が沢山あるなぁと。でもサッカーをあまり知らない人でも、心が揺さぶられ、感動するシーンがいっぱいありますので楽しんでもらえる作品だと思います!」と太鼓判。

劇中、ワールドカップ予選で0対31という歴史的敗退をしてしまい、世界最弱のレッテルを張られた米領サモア代表チーム、鬼コーチのトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)ともに大きな「挫折」を味わうことになるが、自身も「挫折」の経験ばかりだったというサッカーキャリアを振り返り、代表入りするまでの苦労と映画で描かれる様々なエピソードが重なり合うことが多かったそう。あたたかくも力強いメッセージに富んだ作品であり、サッカーに限らず物事に向かっていくうえで一番大事なことを尋ねられると“諦めずに続けていくこと“だと回答。また、現役時代は浦和レッズサポーターからの熱い声援なども糧になったようで、本作でも米領サモア代表チームの奮闘を応援する島の人々が映し出されるシーン同様、サポーター含めて1チームであることを改めて実感できたそう。

イベントも終盤、このトークショーに集まった会場のお客様への嬉しいサプライズとして、プレゼント抽選会を実施することが発表されると大きな拍手!坪井のサイン入りサッカーボールやサッカースカーフなどの映画オリジナルグッズがあたる催しに会場は劇中のシバタウ(※気迫あふれる掛け声で自分たちを鼓舞し、対戦相手を圧倒する伝統的な儀式)シーンばりに大盛り上がり!長年のファンであろう方々から、未来ある少年たちにも夢や希望となるプレゼントが贈られ、本イベントは惜しまれつつ、“浦和愛“と笑顔の溢れる中、ますます映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』が盛り上がっていくことを確信させるように大盛況のうちに幕をとじた。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は2024年2月23日(金・祝)より全国で公開
監督・脚本・製作:タイカ・ワイティティ
出演:マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、エリザベス・モス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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