『青春18×2 君へと続く道』が第48回香港国際映画祭カレイドスコープ部門(奇幻青春)に出品され、3月29日に香港文化センターで行われたレッドカーペットとインターナショナルプレミアに、シュー・グァンハン、清原果耶が登壇した。

台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に、日本映画界が今最も注目する藤井道人が脚本・監督を務める本作。台湾の人気スター俳優シュー・グァンハン演じるジミーと、日本の若手実力派女優・清原果耶演じるアミが“日本×台湾”・“18年前×現在”を舞台に紡ぐ、切なくも美しいラブストーリー。

3月29日、本作でダブル主演を務めるシュー・グァンハンと清原果耶が香港文化センターで行われた、香港国際映画祭のレッドカーペットとインターナショナルプレミアに参加。会場に詰め掛けた大勢のファンが見守る中、赤い絨毯が敷かれた大階段をゆっくり上がり、真紅のドレスに身を包んだ清原をグァンハンが優しくエスコートすると、大歓声が沸き起こった。

フォトコールでのインタビューで“2人の共演のエピソード”を聞かれると、シュー・グァンハンは「撮影はもちろん、撮影以外の時間も、お互いの言語を教わったりして、交流を深めました」とコメント。初の香港国際映画祭参加に少し緊張している様子の清原は、台湾での撮影の思い出について「皆さん優しいし、ご飯もおいしいし、景色も綺麗で、(演じた)アミとしてもそうですけど、私自身も撮影を楽しませていただきました」と語った。

また、1300人の観客で満席となったプレミア上映の舞台挨拶では、グァンハンはあらためて日本での撮影を振り返り、これから本編を鑑賞する観客に向けて「日本での撮影は、忘れられない経験でした。今回は日本の只見線という鉄道を沿って撮影していました。予告編でも少し出てましたが、ほんの一部で、撮影時と撮影以外でも目にした景色が本当に綺麗で、皆さんにもぜひいつか訪れてほしいと思っています。そして、あそこで過ごした時間は撮影してる感覚がなく、まるで自分の行動や景色を記録したような感じで、ドキュメンタリーのようでした」とコメント。清原は「台南での撮影は、景色も美しく、食べ物もおいしく、人も空気も温かくて、すごく充実した時間でした」と笑顔で語った。2人の登壇に会場は大盛り上がりを見せ、香港での本作への期待の高さがうかがえた。

本作は、台湾で3月14日に世界最速公開され、公開15日間ですでに台湾全土で5,000万元の興行成績を突破し、2024年に台湾で公開した台湾映画では興行収入ナンバー1を記録している。今後も、この日のインターナショナルプレミア(香港プレミア)に続き、香港(4月4日公開)、シンガポール(4月10日公開)、マレーシア(4月10日公開)、ブルネイ(4月10日公開)、ベトナム(4月12日公開)、カンボジア(5月8日公開)、韓国(公開日未定)など10以上の地域での劇場公開も決まっており、まだまだこれから本作の拡がりに期待が高まる。日本では5月3日(金)より公開。

『青春18×2 君へと続く道』は2024年5月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開
監督・脚本:藤井道人
出演:シュー・グァンハン、清原果耶
 ジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華、松重豊、黒木瞳
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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