松居大悟監督が10年以上に渡り温め続けてきた渾身のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』のメイキング映像が解禁された。

原作は、構想に10年かけ長きに渡り、「諦めることができなかった」と松居大悟監督を魅了した高木ユーナ著の漫画『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)。主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛が飾り、りのの運命の相手役の甲野じゅんを佐藤寛太が務める。

今回、りの(見上)が運命の相手と信じて探しづけていた、じゅん(佐藤)と偶然の再会を果たし、恋に落ちる場面のメイキング映像が公開された。学校に到着したりのの前を、じゅんが走って通り過ぎていく、予告編の冒頭にも登場するシーンのメイキング映像には、念入りに風起こしのリハーサルをしている男性の姿が。実は松居監督が自らブロワー(風を起こす機械)を持って、見上に風を送っていた。

松居監督は、撮影について「今回は、りのの感覚的なところを描くということが大きかった」と振り返っており、「誰か越しのりのは撮らないようにしました。窮屈になりすぎないよう画角はヨーロピアンビスタで、基本的にりのの顔とりのから見える世界で見せました」とこだわったポイントを明かしている。その言葉の通り、人が恋に落ちて、時が止まるような瞬間をりのの胸の鼓動とともにトキメキが伝わる、印象的な映像に仕上がっている。

メイキング映像

さらに、ポスタービジュアル撮影時の裏側も公開された。スチールカメラマンからの指示を受け、松居監督が見上の後ろから強弱をつけて風を送っている様子が収められている。途中、スタッフのリクエストが聞こえずに、一心に取り組む松居監督の姿は必見だ。こうして、真っ直ぐ前を見つめ、好きを諦めないりのの強いエネルギーを感じさせる印象的な一枚が完成した。

先日都内で行われた完成披露上映会では、「パワーもらいました」「好きという気持ちだけで突っ走れるりのが眩しい」「好きな人に好きって伝えたくなる作品だった」「"好きなだけ"単純なことなのにそれがもたらすパワーってすごい!」という感想がSNSで多く投稿されている。

『不死身ラヴァーズ』は2024年5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開
監督:松居大悟
出演:見上愛/佐藤寛太
 落合モトキ、大関れいか、平井珠生、米良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢 アダム
 青木柚、前田敦子、神野三鈴
配給:ポニーキャニオン
©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©高木ユーナ/講談社