『火喰鳥を、喰う』の大ヒット御礼舞台挨拶が10月16日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、水上恒司、山下美月、宮舘涼太(Snow Man)が登壇した。
物語はある日、久喜雄司(水上恒司)の元に、かつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届くところから始まる。“火喰鳥、喰いたい”という生への執着が記されたその日記を読んだ日を境に、雄司と妻の夕里子(山下美月)の周囲では、不可解な出来事が頻発するようになる。貞市の日記が引き起こす、存在しないはずの“過去”は少しずつ“現実”を侵食していき――。「死者の日記」から始まったのは、“事件”か、あるいは“怪異”か。原作同様、全く先読みのできない衝撃のミステリーホラーが誕生する。監督を務めるのは、『超高速!参勤交代』シリーズや、『空飛ぶタイヤ』(18)、『シャイロックの子供たち』(23)などを手がける本木克英。主演は本作が映画単独初主演作となる水上恒司。ヒロインを務めるのは山下美月。
大きな拍手に迎えられて登場した水上、山下、宮舘の3人。水上が「公開して10日、もうすぐ2週間が経とうという時に、こんなにたくさんのお客さんのもとに来ていただいて本当に嬉しいです」と感謝を伝え、山下は「本日はお足元の悪い中、本当にありがとうございます。前回の舞台挨拶の時も雨が降っていて、お足元が悪い時が多いなという印象なんですけど、この映画らしくて、それはそれでいいなと思っております」と笑いを誘った。宮舘は「上映後ということで、若干気持ちもしっとりとしているかもしれないんですが、ここから盛り上がっていきましょう」と会場を盛り上げた。
10月3日の公開から約2週間が経ち、周囲からの反響について聞かれると、水上は先日単身で参加したという台湾・高雄映画祭でのエピソードを披露した。「SNSでの反響よりも、やっぱりこうやって実際にお会いして、目を見てお話する、そういう実感の方が僕すごく残るので」と前置きし、現地で行われたQ&Aでの出来事について「洞察力というか、視点がまた面白いなっていう方がすごく多かったですね。その中には『私、山下美月さんのファンなんです』って」とキャストのファンもいたという。さらに「舘さん(宮舘)のファンの方もすごくて。舘さんの話をすると、すごい揺れる女の子3人組がいたんですよ。『舘さんのファンですか?』って言ったらすごい揺れてました」と、海を越えた熱狂的なファンの様子を伝え、国境を越えて作品が届いている実感を示した。
山下は「ちょうど1週間前に親知らずを同時に4本抜歯したので、お仕事をお休みしていたこの5日間くらい、本当にやることがなかったので、ずっとベッドの中でエゴサしてました」と告白。「映画のハッシュタグとかでたくさんの方が感想を呟いてくださっていて。1回だけじゃ内容を把握しきれないので、2回3回と見に行ってくださったら新たな発見があった、という方もたくさんいらっしゃって、すごく嬉しかったです」と、SNSを通してファンの熱量を感じ取っていると語った。
一方、宮舘は「僕の周りのスタッフさんとかも観に行っていただいてて。後日会った時に『ここってちょっと1個質問したいことがあるんですけど』みたいな」と身近な人からの深い反響があったことを明かし、「『僕はこう思うんですけど、どういう心境で撮られてたんですか?』とか聞かれたりとか」というエピソードを披露した。それを受け、水上も「考察したくなるような映画ってことですよね」と頷き、宮舘が「“先読み不能ミステリー”ですからね」と作品のキャッチコピーで会場を沸かせた。
【写真・文/編集部】
『火喰鳥を、喰う』は全国で公開中
監督:本木克英
出演:水上恒司、山下美月、森田望智、吉澤健、豊田裕大、麻生祐未/宮舘涼太(Snow Man)
配給:KADOKAWA、ギャガ
©2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会