
第38回東京国際映画祭コンペティション部門『金髪』の舞台挨拶が11月4日(火)に丸の内ピカデリーで行われ、坂下雄一郎監督、岩田剛典、白鳥玉季、山田真歩、田村健太郎、内田慈が登壇した。
10月27日(月)から11月5日(水)の10日間にわたって日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される第38回東京国際映画祭。皮肉と愚痴と笑いに満ちた新感覚映画『金髪』。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー活動を中心に、近年は俳優としても話題作への出演が相次いでいる岩田剛典。教師役は本作が初という岩田が挑んだのは、爽やかで生徒に好かれる素敵な教師…かと思いきや、職場で年配の教師たちに囲まれ、”可愛がられる後輩キャラ”が板についてしまった30歳、というちょっとイタいキャラクター。監督は常にシニカルな目線で人間の愚かさを笑いに昇華させてきた、コメディ映画の新世代を担う坂下雄一郎。
これまでにも坂下監督作品に出演している田村は「めちゃくちゃ早くて。何かを言ってくれるわけでもなくて。でも、なんか『あ、そんな感じで大丈夫です』みたいなことをボソッと言って帰っていって、『あれ、今ので終わったんですか?このシーン』みたいなのがあるけど、完成してみたら仕上がってるみたいな」と独特な空気感を明かし、「気づかぬうちに手のひらの上にいた、みたいな感じがしますね」と坂下監督ならではの撮影現場について語った。
これに主演の岩田は「監督の声、僕昨日初めて聞きました」とジョークで参戦し、「昨日番宣一緒で、監督と結構がっつりお話させていただいたんですけど、『こんな声してたんだ』と思って…嘘です」と語ると、会場は大きな笑いに包まれた。
また、内田は、謎に包まれた坂下監督の人柄について「今でもちょっと何考えてるかわからないようなところがあるんですけど、お会いした当時はもう本当に何考えてるかわかんなくて、ほぼ笑わないし。笑わないのかなと思ってるとモニターの前で芝居を見てクスクス笑ってたりとかする」と印象を明かした。
その坂下監督は「題材は校則という、最初自分とは結構距離感のある題材なんですけど、作っていくうちに自分に近い、共感できるようなキャラクターになっていって」と心境の変化を告白。「すごく距離の遠い題材と、すごく距離の近い主人公の割と変わった合わせ技みたいな作品になれた」と語った。
また、岩田は「監督のこと、何考えてるのかわからない人だなと思っていて。それで、取材でご一緒させていただいた時に、監督から『岩田さんって何考えてるかわかんないですよね』って言われたんです」というエピソードを披露。「お互いに何考えてるのかわからない人たちが作った映画になっております」と締めくくり、会場の笑いを誘った。
さらに「映画『金髪』は、校則をテーマにした作品ではあるんですけども、世代間のギャップであったりとか、人が成長していくにつれて持っている価値観や常識が少しずつ変わっていく、そのボタンの掛け違いみたいなことを、ぜひ全世代の方に刺さる映画だと思います。一旦今から頭をからっぽにして、純粋に楽しんでいただきたいなというふに思っております」と観客にメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『金髪』は2025年11月21日(金)より全国で公開
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:岩田剛典、白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
配給:クロックワークス
©2025 映画「金髪」製作委員会
第38回東京国際映画祭は2025年10月27日(月)~11月5日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催














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