『珍遊記』6キャラクター

週刊少年ジャンプにて連載され、シリーズ累計販売部数約400万部を記録した漫☆画太郎による伝説のギャグ漫画を実写映画化した『珍遊記』で、主人公とともに暴れまわる6人のキャストが発表された。

松山ケンイチ演じる主人公・山田太郎とともにスクリーンを暴れまわる6人のキャラクターの中には、映画オリジナルキャラクターも登場する。

山田太郎とともに天竺を目指す坊主《玄奘》を演じるのは倉科カナ。坊主頭に袈裟という姿で、冒頭からお下劣なセリフのやり取りや、呪文を唱えながらのアクションシーンなどを見事に演じ切っている。出演に対して、倉科は「事務所の方が台本を恐る恐る私に渡したのをとてもよく覚えています」と振り返り、「まあまあ下品なセリフのオンパレードなこの物語。マネージャーさんの心配はよそに、私は『お下劣な・・・でもどこか胸が熱くなるこの物語に、山口監督、松山さんをはじめとする濃い個性の俳優さん方と一緒なら素直に参加してみたい』と思いました」と出演したきっかけを語った。

山田太郎に恨みを持つ、映画オリジナルキャラクターの《龍翔》を演じるのは溝端淳平。扇子を構えて笑顔を振りまきながら、忌まわしい記憶を抱えて復讐に燃えるという役をユーモアたっぷりに演じている。オファーに対しては「お話をいただいてすぐやらせてもらいたいと思いました」と語り、実際に演じてみて「凄くやりがいがありました。オリジナルの役ってこともあり監督や脚本家の方と、毎日話し合って現場でそれを具現化していく作業は充実してました」と振り返った。

山田太郎の育ての親《じじい》を演じるのは田山涼成。禿頭に着物姿で、ばばあと夫婦漫才のような掛け合いをしながら、口が悪く調子のいい役柄をノリノリで演じている。「ほんと、またバカ(超越演技)を楽しませてもらえた。役はじじいだったが、心は20才だった。ははは!」と撮影を楽しんでいた様子を語った。

漫☆画太郎作品に欠かせない《ばばあ》を演じるのは笹野高史。性別の枠を超えて、カツラと着物を身に着け、じじいと夫婦漫才のような掛け合いをしつつ、ハイテンションでコミカルな演技を披露している。ばばあとしてのオファーに対して「映像で女性としてのおばあさんを演じることに憧れておりました。ところがなかなか実現しませんでした。今回やっと有難くもお役を頂戴いたしましてありがとうございました」とコメントしている。

漫☆画太郎作品ではお馴染みとなる世界最強の武闘家《中村泰造》を演じるのは温水洋一。ただの酔っぱらいと思いきや、酒を飲みながらの酔拳を繰り広げるなど、アクションたっぷりに演じている。撮影について「原作になるべく近いようにやりました!山口監督なら絶対に『珍遊記』をクソ素晴らしい実写にできると信じて!深夜のアクションシーンの撮影は予想通り大変ではありましたが、松山君と楽しくできました。アチョー!」とコメント。

そして、変身前の山田太郎を、電気グルーヴのメンバーのピエール瀧が演じる。全身に特殊メイクを施し、”化け物感”たっぷりに凶暴で迫力のある演技を披露している。山口監督はピエール瀧の演技について「顔面を覆う特殊メイクでほぼグリーンバックの撮影で演じてもらったのですが、その表情の豊かさにビックリしましたし、独特の笑い方など、画太郎作品の正確な再現を試みていました」とコメントし、ピエール瀧は「画太郎作品の映画化に出演できるのは光栄です」とオファーへの感謝を述べるとともに、「正直、特殊メイクをした自分を見て『これ、俺じゃなくてもいいんじゃないか・・・』と思いました(笑)」とコメント。

『珍遊記』ティーザーポスター

映画『珍遊記』は2016年2月27日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!

監督:山口雄大
出演:松山ケンイチ、倉科カナ、溝端淳平、田山涼成、笹野高史、温水洋一、ピエール瀧
配給:東映

©漫☆画太郎/集英社・「珍遊記」製作委員会