『ヒーローマニア-生活-』公開記念特別トークショー (1)

福満しげゆき原作の「生活【完全版】」を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』の公開を記念したトークイベントが10日(日)に都内で行われ、豊島圭介監督と宣伝プロデューサーの増田真一郎が登壇した。

人気漫画家・福満しげゆきの代表作「生活【完全版】」を、『ソフトボーイ』や『花宵道中』など独特の世界観を構築し、幅広いファンを獲得している豊島監督が映画化した本作。東出昌大、窪田正孝、小松菜奈ら若手実力派俳優が揃い、片岡鶴太郎を含めたヒーローたちのとにかく楽しい作品に仕上がっている。

今回、5月7日(土)の公開に先駆けて、東京スカイツリータウン内にあるJ:COM Wonder Studioにて公開記念特別トークショーが行われた。

監督と宣伝プロデューサーのみが登壇した本イベントだが、豊島監督は「キャストが登壇しないなかでもこんなにたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。」と感謝の気持ちを表した。本作は、2015年の6~7月に豊島監督の地元である静岡県浜松市で撮影されたが、「天候にも泣かされ過酷な撮影だったけど、とても雰囲気の良い現場だった。」と振り返った。また、映画化までに5年を要した念願の企画だったことと、奇跡的なタイミングでキャストが揃ったために映画化が実現したことを明かした。

若手人気俳優が名を連ねる出演者について豊島監督は、「東出君はスター性のある天然。鴨居に頭をぶつけるシーンを撮りたかった。今までのような凛々しい役ではないと伝えたら、本人から“ヘタレ”というキーワードが出てきて、走り方などもこだわってくれた。窪田君はミスターストイックでアクションも素晴らしいのでアクロバティックな見せ場が多いです。下着泥棒役なりのアドリブも考えてやってくれました。小松さんには峰不二子みたいなコロコロ態度を変える役をやってもらおうかと思ったら、本人は人を笑わせるのが大好きということで、美少女が下品なことをするという自分の撮りやいことをやってもらいました。ダサカワイイジャージ姿からスタイリッシュなヒーローの姿も必見。肉を食べるシーンも見逃せません。」と紹介した。

豊島監督は『トレインスポッティング』などの構成に影響を受けたと明かし、音楽や衣装など細部へのこだわりを語った。増田宣伝プロデューサーは、「アクションと笑いがたっている映画なので、とにかく映像を見てもらいたいとキャラクター特別映像を制作したり、ウェブ限定の予告編なども準備しています。『キック・アス』などの洋画に近いものがあるので、カラフルさとスタイリッシュさを意識した展開をしています。」と今後の宣伝について語った。

最後に、サイン入りポスターの抽選会が行われ、トークショーは大盛り上がりの中で終了した。

『ヒーローマニア-生活-』公開記念特別トークショー (2)

『ヒーローマニア-生活-』

『ヒーローマニア-生活-』カード(小松菜奈)

『ヒーローマニア-生活-』ポスター