【第29回東京国際映画祭】『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』記者会見 (6)

10月25日より開幕する第29回東京国際映画祭のオープニング上映作品『​​マダム・フローレンス! 夢見るふたり』の記者会見が24日(月)に都内で行われ、主演のメリル・ストリープが登壇した。

本作は、名女優メリル・ストリープと、“ラブコメの帝王”ヒュー・グラントが夫婦役として初共演していることが話題となっている。カーネギーホールで“伝説”として語り継がれるフローレンス・フォスター・ジェンキンスの公演―。歌唱力に致命的な欠陥がある妻に夢を見続けさせるために忙しく献身的に立ち回る夫。ふたりの笑いと涙に包まれた夢のコンサートは成功するのか?名匠スティーヴン・フリアーズが監督を務める。

今回行われた会見には、来日中で主演のメリル・ストリープが登壇し、会場に詰めかけた各国からの記者から多くの質問が寄せられた。

「日本に戻ってくることができて嬉しいです」と笑顔で挨拶したメリル。翌日に控えた第29回東京国際映画祭のオープニングを前に「この作品が選ばれたことを非常に光栄に思います。この映画を誇りに思っていますし、作品を代表して来られてうれしいです」と語った。『マンマ・ミーア!』や『イントゥ・ザ・ウッズ』などでその歌唱力を存分に示しているメリルだが、本作での“音痴”な役どころについては「彼女は歌はうまくなったのですが、音楽をしていた」とそのキャラクターを解釈しており、演じるうえでは「2か月間オペラのコーチをつけてトレーニングをして、最後の2週間で音程を外す特訓を受けました」と明かした。

本作で70歳の女性という主人公を演じたメリルだが「アメリカの映画史で初めて70歳の女性が主人公なのでは」と話し、女性の役が増えていることをほっとしている。TVシリーズには女性にとっていい役があり、それを観たいという観客がいることも証明されている」とハリウッドにおいての女性の活躍が増えていることについて語った。また“歌手になりたいという夢を追い続ける”主人公を演じているが自身が追い続けている夢について「私も歌手になりたいという夢を追っています。努力をしています」と笑顔で答えた。

劇中では25年間、“夫”のベイフィールドとともにいる主人公フローレンスだが、メリル自身の夫婦円満の秘訣について「すべて彼のおかげ」と明かし「共通点があり、夢を共有していること」がその秘訣だと語った。また、自身の出演作について「初めて観る時は共演者のすばらしさに驚かされます」と話し、「演じているときは主観的に演じていますが、初めて映画を観る時は全体像が見れて客観的に見れる。監督の視点で見られるから好き」と語った。

今回の来日で京都に行ったというメリルだが、アメリカにはあまり種類がない豆腐が「あらゆる種類の豆腐があってびっくりしました」と今でも驚いている様子。また、現在アメリカで行われている大統領選挙に関連しドナルド・トランプに扮したパフォーマンスが話題を呼んだが、その大統領選について「みんなが重荷になっているから早く済んでほしい」と答え、会場は笑いに包まれた。

2020年に東京でオリンピックが開催されることに話が及ぶと「人が多いのは苦手なのでオリンピックには行ったことがないです」と明かしたが、「2020年まで待たなくてもその前に来ます」と笑顔で再来日を誓った。最後に「ぜひ映画を楽しんでいただけたら」とメッセージを送った。

【第29回東京国際映画祭】『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』記者会見 (2)

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ポスタービジュアル

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第29回東京国際映画祭は2016年10月25日(火)~11月3日(木)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!

映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』は2016年12月1日(木)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開!
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ
配給:ギャガ 
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