『空海―KU-KAI―』SC161122(阿部寛)
総製作費150億円の日中共同製作映画『空海―KU-KAI―』に阿部寛が出演することが決定した。

中国の巨匠、陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンを取り、主演の染谷将太をはじめとした日本人を含むアジアのスターが競演し、日中共同製作映画史上最大のプロジェクトである本作。日本の原作、中国のスタッフ、日中のキャスト、日中の映画会社が企画当初から手を取り合う製作体制で撮影が進行している。

現在も中国にて長期間の撮影を行っている本作に、日本の映画界を代表するスターのひとり、阿部寛が安倍仲麻呂役として出演することが決定した。阿部が演じる安倍仲麻呂は、奈良時代の717年に遣唐使として入唐する。第9代皇帝である玄宗に仕え、司経局校書、左拾遺、左補闕など重要な職につく。また、李白、王維、儲光羲など唐詩人らとも交流したとされ、その後、日本に帰国する船が難破したことで中国に戻る。ベトナム、ハノイで任につき、亡くなるまで約50年間を中国で暮らした。本作では同じく遣唐使となった空海が白楽天とともに謎の事件の核心に迫る中、期せずして安倍仲麻呂の足跡を辿ることになるという重要な役どころとして登場する。

海外映画への参加は経験済の阿部だが、近年は主演の「下町ロケット」、『テルマエ・ロマエ』などで中国でも人気を得ている。また、監督もかねてより注目をしており、熱望を受けて本作の出演が決定した。本作は7月31日にクランクインしており、2か月を過ぎた10月中旬より現場に合流し、すでに数シーンの撮影を済ませている。

阿部寛(安倍仲麻呂役)コメント

―映画『空海―KU-KAI―』に参加して
 スケールがすごく大きくて、俳優人生の中でもこんなスケールの作品に出演するのは初めてです。このセットの凄さ、エキストラの凄さ、監督がそれをまとめあげる凄さ。そして、凄くこだわって1日ワンカットしか撮れない日もありますが、そのような撮影をしているチェン・カイコー監督を尊敬しています。また、監督が撮りたいことを俳優陣一人一人にきちんと説明して撮影してくれるので、一緒に一つのワンカットを最高のものにしようという意識とその意識の高さを感じます。今回この作品に参加でき、非常に勉強になり凄く良かったと思います。

―安倍仲麻呂を演じて
 今回、約1300年前にこの唐に遣唐使として渡って来た安倍仲麻呂を演じています。生きて海を渡り唐に行くだけでも大変な時代に、日本人でありながら玄宗皇帝の側近になった人です。彼はとても優秀で、玄宗皇帝からとても信用を得た人であり、そんな凄い人を僕は演じさせていただいています。本を色々読んだら、魅力的な人であって容姿的にもカッコいい人だったみたいですね。今回中国に来て、私は安倍仲麻呂を演じさせていただいて、染谷くんは空海を演じていますが1300年前の二人に敬意を称するとともに幸せなことだと思い一生懸命頑張ります。

映画『空海―KU-KAI―』は2018年公開!
監督:陳凱歌
原作:夢枕獏 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 (角川文庫/徳間文庫)
出演:染谷将太、黄軒
配給:東宝/KADOKAWA
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