清水富美加x飯豊まりえW主演の裏切りエンターテイメント『暗黒女子』の本編冒頭13分間が公開された。

読んでイヤな気持ちになる最悪の結末だが、後味が悪ければ悪いほど“クセ”になってしまう魅惑のミステリー<イヤミス>の傑作である秋吉理香子の小説「暗黒女子」が原作の本作。舞台はセレブな名門女子高、カリスマ女子高生・白石いつみの謎の死を巡り、彼女をとりまく文学サークルの仲間たちの壮絶なダマし合いが始まる―。若手演技派女優・清水富美加と、ティーンに絶大な人気を誇る飯豊まりえがW主演。さらに清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈と旬な若手女優が競演する。

ミッション系お嬢様学校である聖母マリア女子高等学院の理事長の娘で全校生徒の憧れの的である白石いつみ(飯豊まりえ)が謎の死を遂げる―。彼女が会長を務めていた文学サークルのメンバーに疑いの目が向けられる中、会長の座を引き継いだ親友の澄川小百合(清水富美加)は、いつみが死んだ理由と真犯人を突き止めるために、メンバー達に<いつみの死>について小説を書かせ闇鍋をしながら朗読会を開くことにする。

最初に発表するのは二谷美礼(平佑奈)による「太陽のような人」。成績優秀な特待生として入学したものの劣等感から学校に居場所を見つけられず孤独を感じていた彼女は、ある日いつみに誘われて文学サロンに足を踏み入れる。そこに高岡志夜(清野菜名)、ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)、小南あかね(小島梨里杏)ら文学サークルのメンバーが勢ぞろいし、穏やかなやりとりが繰り広げられる。しかし、美礼はいつみに魅せられる一方で彼女との交流を通じて志夜の裏の顔を知り、最終的に彼女がいつみを殺した犯人であると告発する。

美礼の小説の中での文学サロンは豪華絢爛で柔らかな光が差し込む究極のファンタジー空間で、それまで硬い表情だった美礼も足を踏み入れた瞬間に思わず感嘆の声を上げるが、耶雲哉治監督は「文学サロンはいつみの内面の象徴です。美礼が初めて入った瞬間に感じる感動というのは、いつみの内面に対する感動ともいえるんです」と語る。一方で、映画のオープニングを飾るのもこの文学サロンでの闇鍋シーン。いつみ亡きあとの“現在”シーンはこの暗闇によってのみ描かれ、鍋がグツグツと煮立つ音や激しい雷、紙が擦れるといったちょっとした音まで、音が丁寧に描かれていることが分かる。観客も小説を発表するキャラクター達と同じように、暗闇で様々な想像を掻き立てられる。耶雲監督は「闇鍋シーンはもちろん、キャラクター達による独白が続く言葉が多い映画なので、この映画自体が言葉=音という意味で音の映画だなと思っていました。だから付けている音楽もすごく多く、シーンごとにテーマ曲も作っています」と音に込めたこだわりを明かしている。

映画『暗黒女子』は2017年4月1日(土)に全国で公開!
監督:耶雲哉治
原作:秋吉理香子「暗黒女子」(双葉文庫)
出演:清水富美加、飯豊まりえ、清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈
配給:東映/ショウゲート
©2017「暗黒女子」製作委員会 ©秋吉理香子/双葉社